あなたがわたしを分かって!!!

 

福岡の心理セラピスト(リトリーブサイコセラピー)の前田 ひとみです。

 

豪雨の九州です。。。

 

本日は少し落ち着きを見せましたが、また明日からは大雨の予報が出ています。

 

福岡もまだ2年前の傷跡が癒えぬまま、河川の氾濫などの被害が出ています。

 

 

警戒警報や、避難勧告などが出たり解除されたりを繰り返し。。。

 

不安の渦中の方もおられるでしょうね。

 

 

少しでも被害が少ないことを願うばかりです。

 

 

 

今日は、先日のセッションでのご感想から

「あなたがわたしを分かって!!!」というテーマでお届けします。

 

 

先日、セッションを受けられたMさん。

 

やらないといけないと分かっていることが、手につかない。。。というお悩みで来られました。

 

やろう。。。

やらないと。。。

そう思えば思うほど、止まってしまう。

 

そこには、幼少期のお母さんとの関係がありました。

 

いつもイライラしていたお母さんを、懸命に必死に何とかしようと奮闘していた幼いMちゃんの姿がセッションの中で出てきたんです。

 

お母さんがいつも自分を

分かってくれない

助けてくれない

愛してくれない

これは子どもにとってとても怖いことです。

 

その怖さを感じないでいいように、子どもの頃から自分を抑えてお母さんのために生きてきたMさん。

 

そうすることで、家に何とか居られる。

 

その

怖さや

悲しみや

怒り。。。

 

様々な感情が凍結されていました。

 

心理セラピーではそのような凍結された感情を扱っていきます。

 

以下、Mさんからのご感想です。

(許可を得て一部抜粋しています。)

〇私が持っていた信念(?)は、母が祖母から飲み込んだ信念を引き継いでしまっていたものだと理解できた。

〇 ゴミ箱役をやって存在価値を認められようとして、いつも自己否定していたとわかった。

〇 「もう親のことなんかどうでもいい。親のせいにして自分の人生が進められないなんてダサい。早く捨てて自分の人生を生きよう。」と思いながら、「見捨てられる」ことを怖がっている自分を攻撃していた。「見捨てられることへの恐怖」があることは何となくわかっていたけど、「見捨てることへの罪悪感」があることはほとんど自覚していなかった。

「できる自分になって自立すること」が、「母を見捨てる」「母に見捨てられる」ことに結びついてしまっていたと整理できた。。

○ セッション後、体の強張りがあることを前より認識できるようになった。
「感情や感覚を感じてもいい」と自分に許可を出すと、地面から浮いているような感覚・背中が緊張して上に伸びているような感覚・喉が締まっているような感覚・胸が押しつぶされているような感覚が、弱まる感じがある。
 景色の奥行きや立体感・色の鮮やかさなどが、セッション前よりもハッキリしている気がする。
 「できる自分になって、やりたいことを実現する」ことのイメージが変わった。

○ 自分で思っていた以上に、感情や感覚を切って生きてきたことに気付いた。「自分の心に寄り添う」という経験が足りていない。今までしているつもりで全然できていなかった。

○ 人間不信の自覚がそこまでなかった。自己否定ベースの生き方をしてきたことも併せて、今まで、自分が思っていたよりずっと、自分から他人を遠ざけてきたんだと思った。

○ 恐怖や不安を強く感じている時、それから目を背けるために、食べ物やネットに依存していることを体感できるようになった気がする。それだけ恐怖や不安を感じるのが怖くて嫌だったんだと思った。

〇大事な持ち物に対して、無自覚に余計な動作をして壊してきた気がする。「ダメな自分にこんなに良いものは相応しくない」と感じていたのかもしれない。

〇 自分の存在価値を誰かに依存すること、そうするために自分の感情・感覚・思考を殺すことの危険さを体感し始めていると思う。

○ 体の感覚の大切さに気付いた気がする。思考で理解しているだけの状態と、感情を体感している状態は、全く違うものなんだと思った。セッションを受けられて良かったと思う。

Mさん、ご感想ありがとうございました。

 

 

 

家族、特に親に対する思いは子どもにとって特別なものです。

 

大人になり、

もう親は関係ない!

自分は自分の道を行く!

そう決意したとしても、親の方からの

分かって

助けて

愛して

という思いや、自分へと向けられた意識を感じると、自分だけが自分の道を進むことに対して、親への罪悪感を感じて動けなくなってしまうんです。

 

どちらにも動けない。

自分がどうしたいか分からない。

そうなってしまうのは当然だと思います。

 

これがダブルバインドという状態です。

 

 

「わたしを分かって!」

「わたしを分かってくれるでしょ?」

「わたしを分かることができるのは、あなただけ。。。」

という親からの思いに応えてきて、自分を分かる、知るということができなかったんです。

 

人はどんなに大好きな相手であろうとも、誰かのために生きることはできません。

 

自分を生きることができるのは、自分のために生きた時だけです。

 

自分を分かり、知り、自分のもとに人生を戻していく。

 

そのために、自分の怖さや怒りや悲しみと向き合うことを決める。

 

そこから、自分という人生は大きく動き出します。

 

心理セラピーは、セラピストに何かをしてもらったり、今後を決めてもらったり、痛みだけ取り除いてもらうことはできません。

 

でも、

自分へと向かい、自分と約束し、自分の軸を育てていくことを決めたのなら、共に歩き、走り、寄り添うお手伝いはできると改めて感じました。

 

 

その道を選ぼうと、自分と向き合うことを決めたMさんのこれからを心から応援させて頂きます。

 

どちらにも動けない自分がいる時、

もうどうにもできないと止まっている時、

全てを諦めて投げ出そうとしている時、

 

それは自分次第で解決することができるし、その選択肢は自分にいつもありますよ。