福岡の心理セラピスト(リトリーブサイコセラピー)の前田 ひとみです。
あなたは、今、人生が順調に進んでいますか???
自分の人生が順調に進んでいる時というのは、誰しも順風満帆にひたすら前へ前へと歩みを進めていきますよね。
ところが、何かに躓いた時というのは歩みは当然止まります。
いつも自分の思うように人生が進んでいくものではありませんよね。
その躓きを、改善することや成長する力に変えていける人と、そのまま泥沼や破壊へと向かっていく人とでは、どこが違うのでしょうか???
躓きを改善や成長に変えていける人は、その原因を自分の行為や発言、考えなどの自分の一部として考えることができます。
反対に泥沼や破壊へと向かう人というのは、原因を自分自身へと向けてしまい、自分の全てが悪かったのだと思い込んでしまうんです。
そんな時あなたの心の中には、
何かひとつが崩れると、全てが崩れてしまう。。。
という怖さが隠れていないでしょうか。
今日はそんな心理、
「All or Nothing〜守り続けないといけない人生〜」というテーマで書いていきます。
たったひとつの躓きや失敗で、全てが無くなってしまうような感覚になってしまって、間違うことが許されないように思ってしまう。
自分という存在は、何か間違っているように感じてしまう。
そこにはどんな心理が潜んでいるのでしょうか。
<本当の問題は何か?>
ここにあるのは、自己重要感の問題です。
大きな自己否定があります。
物事を進めて行く時というのは、段階がありますよね。
でも幼少期から、
自分は何をやってもまだまだ足りない
人からの期待に応えないといけない
相手を満足させたれたらここに居ていい
という感覚で生きてきた人にとっては、「できるかできないか」という相手を喜ばせることができるかどうかで自分の存在の価値を測るので、ひとつひとつ段階を追って物事を進めていくことができなくなってしまいます。
過程よりも、何より結果を出すことが大事だからです。
なので、自分の中には
自分の感覚
自分の欲求
自分の自信
が積み上がっていきません。
いつも、その時その場で自分への評価や価値が変わっていってしまいます。
ひとつの躓きや失敗は命取りになってしまうんです。
ひとつダメになってしまうと、それと共に全てを失ってしまうんです。
だから、いつも崩れないように必死に守り続けないといけない。
自分はダメだ、間違っている、まだ足りない、そう自分に言い聞かせていくんです。
でも、これがつらければもうとっくにやめています。
なぜやめないのか、つらいのに自己否定を続けてしまうのか、本当の問題はそこにあるからです。
イヤなのに自己否定をすることで、
周りから
頑張っている姿を認めてもらったり
自分の価値をもらえたり
受け入れてもらったり
という、
価値や評価
ここに居ていいという安心感
をもらえるんです。
自分にとってどうしても守りたいもの、これがないと生きられないほどの怖さがここにはあるんです。
イヤだと感じながらも、自分を生きないことで自分の価値が崩れてしまわないように、自分を否定しながら相手に自分を預けて守っているんです。
そして全てを捨てることで、
自分を必要として欲しい。。。
という願いのような賭けの気持ちも込められています。
All or Nothingは
全てか無か
ゼロか100か
必要とされるかいらないか
というように、
全てを自分のものにするか、全てを相手に奪われるか。になってしまい、自分を守ることに必死になります。
これでは、折り合いをつけながらひとつずつ自分に積み重ねていくことはできませんよね。。。
<このままだとどうなるか?>
自分の中にある自己否定を何とかして埋めるために、自分という人間に価値があるのだということを必死に証明しようとします。
間違わないように、物事を完璧にしようと頑張り続けます。
なので問題が起こった時などに、それを一気に全て解決しないといけないと思ってしまい、過程をすっ飛ばして結果だけを追っていきます。
単発的になら、このAllの頑張りで乗り切ることができます。
でも人生の生き方そのものにしてしまうと、ある日突然やる気をなくしたり折れたりしてNothingになってしまうんです。
自己否定を土台にして身につけた努力や頑張りは、いわばメッキです。
ひとつ剥がれてしまうと、価値の無い自分がバレてしまう。
そんな自分の無価値を感じないために、また守り続ける。
だから、自分の思うように物事が進まなかった時には、自分の価値を信じることができません。
価値の無い、ここに居られない自分を感じるのが怖くて、今まで築き上げてきた全てを捨ててしまう。
ゼロにすることで、
元の自分はこうなんだ。。。
もう守り続けなくていいんだ。。。
これ以上の無価値感を感じなくていいんだ。。。
と、どこかで安心できるから。
<解決に向けて>
自分の思うよう物事が進んでいるうちは頑張れるのに、ひとつでもダメになると全てを無しにしてしまう。
こうやって全てを壊すことで、
傷つくこと
無価値感を感じること
悲しみや怒り
恐怖
を感じてしまうことから自分を守ることができるんです。
感じてしまうと、誰にも受け止めてもらえない自分も同時に感じてきたから。
だから破壊した方がまだ耐えられる。
自分の生き方が壊れないよにうに守り続けているなら、あなたは周りの人の基準に合わせて、他人を優先し、自分と繋がれていないのかもしれません。
All or Nothing
相手を全く受け入れないか、全てを相手に預けるか。
そのどちらかでなくても、段階を踏みながら築いていくことはできます。
順調に進んでいる時に、守り続けなくていいんです。
失敗しても、ゼロに戻らず今まで積み上げたところからやり直すことができます。
失敗した時や、上手くいかなかった時にこそ自分をどれだけ信じられているのかが分かります。
自分を自分がどう見ているのか。
自分を見ることに抵抗があるのなら、まずはそこの怖さを見ることです。
自分をゼロにするのでなく、
今までの自分の積み上げてきたもの
失敗しても自分の価値に変わりはないこと
自分への信頼や自信
を信じていけるように。
自分の抱えている怖さを守り、避けるのではなく、じっくり見て感じて解放していくことで問題は解決へと向かっていきますよ。
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