楽しむと怖くなる心理

福岡の心理セラピスト(リトリーブサイコセラピー)の前田ひとみです。

 

先週末は、リトリーブサイコセラピー協会の総会がありまして、大阪に行ってきました。

 

初めての総会の出席にドキドキしながら向かったんですが、いつもの大阪♡という安心感に緊張も癒えました。

 

気がつけばいつの間にか、自分にとって大切な人や場所は増えていくものですね。

 

大切な人や場所が増えていく。

それは生きていく上である意味当たり前のこと。

 

そう、当たり前のことなんですが。。。

 

それなのに、それが何だかよくないことのように感じてしまうことってないですか???

 

自分にとって大切な人や、大切な場所、大切な思い出が増えていく。

 

それを

悪いことのように思ってしまう。。。

 

裏切りのように感じてしまう。。。

 

楽しむ自分に罪悪感を感じてしまう。。。

 

そんな感覚を感じることはないですか???

 

今日はそんな、楽しさを感じると段々と怖くなってしまう、

「楽しむと怖くなる心理」というテーマで書いていきます。

 

 

 

自分が、

楽しい!!!

嬉しい!!!

幸せ!!!

 

という感情を感じると、何だか悪いことをしているようで、段々と怖くなってきてしまう。

 

それは、自分の心の傷が疼いている時でもあるんです。

 

 

<本当の問題は何か?>

ここに潜んでいるのは共依存の問題です。

 

あなたとお父さんやお母さんとの間で起こった心の傷が、そのままになっているんです。

 

あなたにとって、お父さんやお母さんはどんな存在でしょうか。

 

もしかすると、

かわいそうなお母さん。

大変そうなお母さん。

助けてあげたいお母さん。

自分勝手なお父さん。

無関心なお父さん。

無責任なお父さん。

そのような両親の像を持っているかもしれません。

 

だとすると親が親として、あなたにとっての安全な人や場所ではなかったのではないでしょうか。

 

そのような状況が続くと、子どもは親を何とか笑顔にしたいと、幸せにしたいと思うものです。

 

親が幸せになれば、次はようやく自分も幸せになれると感じるからです。

 

幼少期は、そうやって親から守ってもらう安心感で、自分の心の安全を築いていきます。

 

それが、親が親としての役割を果たさないままでいると、子どもはそのような親の

助けになったり、

役に立ったり、

慰め役をしたり、

安心の存在になったり、

代わりをしたり、

するようになります。

 

 

そうしている時にだけ、自分の存在を感じられるんです。

 

親の期待に応えている時だけ、自分は大事な存在なのだと感じることができるから。

 

だから、親がいないと自分を感じられないんです。

 

親がいるからこそ、自分の存在意義が見つけられる。

 

なので、

自分だけの楽しみになんて、何の価値も見出せません。

 

自分が楽しむことに、一瞬は喜びを感じられたとしても、何の価値も感じることができなくなっていって、楽しめなくなっていきます。

 

そして、自分自身が楽しむということが怖くなってしまうんです。

 

親から離れてしまうと、とんでもないことになってしまう。

親を置いて自分が楽しむことは、親を裏切ってしまうこと。

親から離れないことを、安心で幸せなことだと自分で決めているんです。

 

<このままだとどうなるか?>

 

ずっとあなたの頭の中で作り上げてきた、小さい頃のままのお父さんとお母さんを、ずっとあなたの目の前に存在させています。

 

それを

イヤだ、

自由になりたい、

自分を生きたい、

と感じながらも続けているのはなぜでしょうか???

 

そこに、自分の価値があるからです。

そこに、自分の生きる意味があるからです。

そこに、自分そのものがあるからです。

 

だから、自分が自分自身を楽しむなんてあり得ないんです。

 

どれだけ頭で人生を楽しみたいと思ってみても、心の底では楽しむ自分に何の価値も感じていないんです。

 

無価値な虚しい自分を感じてしまうくらいなら、かわいそうでひどい両親のお世話を自ら進んでやり続けて、自分の存在価値を感じていたいんです。

 

仕方なかった、

どうしようもなかった、

そうすることしかできなかった、

と親を受け入れたフリをすることは、同時にガマンするしかないと自分に言い聞かせていることと同じです。

 

自分には本当は価値なんてない。

自分が自分に対してそう思っていることを必死に隠して、価値のある自分を演出します。

そこには、あれだけイヤだと感じている両親が必要なんです。

 

自分の価値を感じるためには、かわいそうでひどい両親を、これからもずっとずっとあなたの目の前に存在させ、あなたはイヤだと言いながらもずっとその両親の元へと戻り続けることになります。

 

 

<解決に向けて>

自分の楽しみは、何の価値もない。

親の役に立てば、自分に価値が生まれる。

 

なぜ、あなたは自分のことをそう信じてしまったのでしょうか???

 

そして、これは本当でしょうか???

 

親が子どもを守り、その安心感を土台にして子どもは自分の人生を歩んでいく。

 

これって当たり前のことです。

 

それなのに、自分が自分の楽しみや喜びを止めてしまう。

 

親の元に帰るために、自分は幸せにならないと決めているんです。

 

まずは、気がついてあげませんか???

 

親を使って、自分が自分を生きる怖さから逃れているのだということに。

 

そしてそれが、本当にあなたにとっての幸せではないのだということに。

 

それは違う、自分の幸せは自分で決めていくのだと感じるなら、あなたの問題をもう自分で解決していってみませんか?

 

自分にはできる力はない。

そう思い込んであなたは自分を止めてきたのだから。

 

止めているあなたが動き出せば、この問題は解決へと向かっていきますよ。