石橋を渡らず、転ばぬ先の杖を用意する。

福岡の心理セラピスト(リトリーブサイコセラピー)の前田ひとみです。

 

 

明けましておめでとうございます。

新たな年も皆様にとって良き一年となりますようお祈りモー牛あげ。。。お祈り申し上げます!

うっしっしっ。。。

 

さて失笑はさておき、年末年始はあまり出かけず、帰省や旅行などをせず家でゆっくりと過ごすという方も多いのではないでしょうか。

 

そうすると、ゆっくりとしたり、落ち着いて振り返ったり、新たな年に向けての英気を養ったり、と自分へ向かうという時間を持つ方も多いかと思います。

 

旅行などが楽しいのはもちろんなので行けないのは残念に感じて当然ですが、帰省がユウウツだった方にとってはその予定がなくなり嬉しいはずなのに、それはそれで憂鬱になったり。。。

 

重さや鬱陶しさや噛み合わないストレスからは逃れられたのに、時間が出来たことにより、これからの自分のことを考える時間ともなり不安や心配や怖さが出てきてしまう。。。

 

年末年始、ひとりでいても、家族と居ても、誰といてもどこにいても実はモヤモヤしてしまう。。。

 

そう。

いつも、自分はイヤな思いをしないでいいようにしているのに、最終的には虚しかったりモヤモヤしてしまっていませんか。

 

石橋を叩きまくって充分に気をつけて。

転ばぬ先の杖を用意して万全に準備して。

 

そうやって日々イヤな思いをしないでいいように頑張っているのに、そのイヤな思いから逃れられない。

 

今日はそんな新年一発目。

イヤな思いをしないでいいように頑張ってるのに逃れられない心理、

「石橋を渡らず、転ばぬ先の杖を用意する。」 

というテーマで書いていきます。

 

 

 

 

どうしてあなたはいつもイヤな思いがついて回ってくるのでしょう?

イヤな思いをしないでいいように。

傷つかないでいいように。

自分を守れるように。

いつも行動しているのに。。。

 

けれど、あなたのその行動こそが問題解決を先送りしているとしたらどうでしょうか?

 

<本当の問題は何か?>

ここのあるのは回避性の愛着、脱愛着の問題です。

 

回避とは、人と人との間に温かい交流や深い関係を求めようとせず、避けるという対応で傷つくことや拒否されることを経験しないでいいように、人を求めたいという欲求を自分の中からシャットアウトすることで、生きることに適応している状態を言います。

 

人は一度でも痛い経験をすると、もう傷つきたくないと思うものです。

また同じような経験をすることを避けようとするのは当然のこと。

 

しかし、そこで周りの人からの支えや、自分の心の傷の手当ができると、受け入れ、その経験がどれほどつらくても受け止めることができます。

 

ところが回避性の愛着や脱愛着の人は、傷ついた時にその場から離れて耐えたり、起った出来事を拒否することで、自分を守ろうとします。

 

傷を

見ないこと

思い出さないこと

閉じ込めること

で自分を保とうとするんです。

 

 

つまり、自分の傷ついた経験をそのまま放ったらかしにしているんです。

 

 

そして傷ついた時に感じた自分の

無力感

無価値感

悲しみ

という受け入れきれない恐怖絶望を感じたくなくて自分の中にそのままの状態で封印しているんです。

 

 

自分は愛されない人間だと感じることを避けながら、本心では自分は愛されない人間なんだと信じてしまっているんですね。

 

逃げの二重構造になっているんです。

 

それが自分を守る方法だと思っているから。

 

 

<このままだとどうなるか?>

自分の中に逃げなければいけない、避け続けたい感情がある限り二重では足りず三重、四重、と傷つくことを避ける方法を見つけ出さないといけなくなります。

 

 

その場しのぎにその時の苦痛から逃げることだけを繰り返していても、あなたのイヤな気持ちやモヤモヤや不安や恐怖は消えないんです。

 

目の前の石橋が壊れるかもしれないと、橋を渡るのを避け続けても自分の行きたいところには行けません。

 

いつまでも目的地に行こうとしない自分を隠して、歩き出しもしない自分に杖だけ準備して行くつもりになったところで、いつまで経っても到着しないのは明らかです。

 

 

問題は自分が動かない限り、何も解決しないんです。

 

 

石橋を渡らず、転ばぬ先の杖ばかりを用意して、自分が行動しない言い訳を納得させる状況と理由を作り続けないといけなくなります。

 

あなたはこのままでは、

自分から何も行動することなく、

自分から何かに挑戦することなく、

あれは危険だ、これは危ない、それは安全じゃない、と言いながら

自分から自分の人生の可能性を止めていくでしょう。

 

 

<解決に向けて>

あなたの中の眠ったままの

本音

想い

感情

反応

それらと向き合うことを逃れていると、自分の人生そのものからも逃げ出してしまいます。

 

 

だから向き合うしかないんです。

 

 

そして、それほどまでに怖かったんです。

自分の本当に感じてきたものが。

否定せずには自分が安全を感じられなかったんです。

 

感じてしまうと自分は脆くも崩れてしまうと思うほど、助けを求めたその時にあなたはひとりぼっちだったんです。

 

あなたの心は、それほど安全が守られていなかったんです。

だからこそ、ずっと怖くて避けてきた。

 

 

今あなたが避け続けている

イヤな気持ちや

モヤモヤや

不安や

恐怖は

今だけのものでなく、あなたがずっと過去からそのままにしていた傷でもあります。

 

 

それだけ懸命に「生きる」ということを、あなたは頑張ってきたのだと思います。

 

 

その傷に気がついた時に

また逃げる選択をするか、

自分の人生を見直し、立て直すという選択をするか。

 

 

避けるという守り方でなく、向き合うという自分の守り方は、自分を生きるということに繋がっていきますよ。