福岡の心理セラピスト(リトリーブサイコセラピー)の前田ひとみです。
先月のことではありますが、ケータイの機種変更をしました。
4年以上も使い込み、事あるごとに変更を考える機会はあったものの、愛着がわいちゃって♡という理由でずっと使い続けていたんです。
いよいよバッテリーが飛びまくりを迎えてしまい変更を余儀なくされるのですが、まあまあのビビり具合なわけです。。。
新しいもののワクワクよりも、なんだか困ることの方が増えそうでユウウツ。。。
今まで登録していたことをまたやり直さないといけない、今まで慣れていたことが新しくなることでできなくなるかもしれない、などなど。。。
けれど、そんな自分が何だか弱いようにも思えたりもして、新しいことへの楽しさを無理矢理に考えてみようとしたり。
オイオイ!ケータイの機種変だけで、何を大げさに!!!なんて思いながらも、やはり弱いお思う自分が出てくるわけです。
自分の弱さが見えた時に、受け入れられるか、否定するか。
この「自分の弱さ」への対応で、生きやすさは大きく変わるな、と思います。
今日はそんな、自分の弱さの受け入れの対応の心理
「弱さの否定」というテーマで書いていきます。
あなたは自分のことを弱いなあ。。。と感じることはありますか?
自分の弱さを感じた時に、
①弱い自分にならないように強くある。
②弱いからこそ強くなろうと頑張る。
これって似ているようで違うんです。
これは。。。
①弱さを持つ自分を受け入れられない。
つまり、弱い自分の存在をシャットアウトして、認めたくないと思っているんです。
自分の弱さが人にバレてしまうのを怖がっていて、いつも他人から見た自分なんです。
②弱さそのものが受け入れられない。
こちらは、弱い自分の存在は知っています。
その弱い自分が、弱さに負けたり飲み込まれたりするのを怖がっていて、自分から見た自分を見ています。
②のように弱い自分を分かっていれば、たとえ自分の弱さに直面した時にも、もがきながらでも進むことができます。
しかし、①のように弱さを持つ自分を否定してしまうと、人生そのものが逃げるか、避けるかしかなくなり、止まってしまうんです。
<本当の問題は何か>
ここにあるのは、自己重要感の問題です。
弱さという自分のマイナスとも思える部分が見えそうになると、必死に隠そうとしてしまうことが問題なんです。
そのままの自分で価値があるとは思えない。
誰かの役に立ったり、望みや期待に応えたりすることで自分の中の安心感を育ててきていて、それが出来なくなると、とてつのない虚しさを感じてしまいます。
誰かを受け入れていたらここに居てもいいんだ、という感覚もあるので
「人生はガマン!」となりがちです。
人生のあらゆることが人からどう見られるか、という他人軸でいつも自分が他人から見た自分なんです。
他人から自分の弱さがバレないように、強い自分でいられるように、自分の弱さなんて認めるわけにはいかないんです。
弱い自分を認めてしまうと、誰かにつけ込まれたり、責め立てられるかもしれないという怖さもそこには眠っています。
弱い自分を認めてしまうと
自分が無くなってしまうような、
飲み込まれてしまうような、
全ての自分のチカラを奪い取られてしまいそうな、
そんな怖さから、自分の弱さを認めずに必死に周りにバレないように隠し通そうとするんです。
弱さを出した途端に否定されたり、拒否されたり、無視されたりしてしまい、自分が強くなることで自分自身を守ろうとしたんです。
自分の弱さがバレるということは、自分の存在の無意味さがバレてしまうことと同じなんです。
だから、必死に隠さないといけないし、認めることなんてできないんです。
そのプレッシャーと悲しみたるや、大きく深いものです。
<このままだとどうなるか>
無理矢理に強くなってきたあなたの強さは、役に立ち、ニーズに応え、生きるために自分を苦しませることで身につけてきたものです。
このままでは、あなたは自分の弱さを隠し、認めず、苦しむことで生きていくことになります。
ならば自分のありのままを生きたらいいじゃないか、そう思うでしょう?
けれど、自分の弱さを否定せずありのままの自分という素で生き、振る舞い、人と関わると自分が必死に隠してきた自分の虚しさ、存在のなさ、心許なさをダイレクトに感じてしまうことになります。
だから弱さを否定することで、そこに気が付かないでいいように守ってきたんです。
しかし、このままだと自分をずっと隠しながら、苦しみを選択し続けてしまいますよね。
弱さを認めるのも、認めてありのままに生きるのも、どっちも怖いですよね。。。
これ、どうしたらいいんでしょうか。
<解決に向けて>
自分らしく生き、人と繋がり関わり合いたい。
これは人間として、誰もが持つ自然な欲求です。
しかし、人から見た強いかりそめの自分を作り、自分の弱さを否定していないと人と関わることができない。
今のそのままの自分に価値があるなんて思えないんですね。
自分は
居てもいなくてもいい存在
どうでもいい存在
必要のない存在
この感覚があなた中にある限り、行動だけで無理に弱さを認めようとしても、余計に怖くなって元の自分に戻ってしまいます。
目を向けるのは、
あなたがそのように感じた過去の傷があったということ。
そしてその傷を今だに抱えてあなたの人生に採用しているということ。
です。
その触れたくないあなたの傷のままの思いが、悲しみと絶望なんです。
大切なのは、
あなたがあなたをどう思うのかということ。
あなたがあなたをどう感じるのかということ。
あなたがあなたをどう信じるのかということ。
なんです。
自分の弱さを避けることなく、否定することなく、自分を見ていくこと。
心理セラピーでも、ここを見ていくことはできます。
あなたが自分の弱さを否定せず、認めていけるかどうか。
ここに目を向けるだけで、あなたの行きやすさは大きく変わりますよ。