福岡の心理セラピスト(リトリーブサイコセラピー)の前田ひとみです。
先日、Twitterでこんな言葉を目にしました。
傷つくのは、心が優しすぎるからです。
傷つくのは、アナタが優しい人だからです。
確かに一理あるのかもしれませんが、そう思うことだけで傷ついた心が癒されるかというとそれは違うなあと思いました。
だからといって、傷つくのはアナタの心が弱いわけでもありません。
ではなぜ、アナタの心は傷つくのか?
それは、
アナタが傷つくのが怖いからなんです。
傷つくことを恐れているから傷ついてしまうんです。
今日はこの
心が傷つきやすい人の心理、
「アナタの心が傷つくのは。。。」というテーマで書いていきます。
自分は傷つきやすいな、と感じることってあると思います。
そんな時、
「弱いな、自分。」とか
「気にしすぎなのかなあ。」とか
「どうしたら傷つかないでいいんだろう。。。」と
自分を責めたり、傷つかないでいい方法を探したりしませんか?
だから、最初から傷つかないでいいように振る舞っていれば、傷つかなくていいんだって思っていきますよね。
そもそもどうしてアナタが傷つきやすいのかというと、そうやって必死に傷つくことを避けるからなんです、これが!!!
<本当の問題は何か?>
ここにあるのは、自己重要感の問題です。
傷つくことが怖い。だから傷つきたくない。
そう思えば思うほど、自分は何かあったら傷つくはずだとその自分を認めてしまっているんです。
アナタは、傷ついてしまったら自分にはその傷を受け止めるチカラがないのだと思っていないでしょうか。
傷ついてしまうと、
立ち直れず、
誰にも助けてもらえない、
ひとりぼっちの自分を感じてしまうのが怖いんです。
自分は、
傷ついたら傷つきっぱなし。
傷ついても放置されて誰からも助けてもらえない。
価値のない人間なんだ。
アナタが自分に対してそう思っていることが問題なんです。
自分の価値をアナタが自分で信じていたら、傷つく経験があっても
受け止め、
助けを求め、
よくなかった部分は改善し、
傷を引きづり続けることはなく、次へと進めると思います。
けれどそれができないのは、傷ついたらもう自分は終わりなんだとアナタが信じているからなんです。
そしてその自分を信じていれば、1番避けたい傷つく経験を避けられるし、傷ついてしまったみじめな自分を感じなくていいんです。
<このままだとどうなるか?>
アナタが自分に
傷ついたら大変なことになる!
傷つくことを避けるんだ!
と言い続けると、当然何もかもが怖くなります。
アナタは
傷つかないように考え、
傷つかないように発言し、
傷つかないように行動しないといけなくなります。
自分の価値のなさや、みじめさを感じないでいいように自分自身が感じている本音や素直な反応も抑えないといけません。
傷つくことを避ければ避けるほど、自分を受け止めるチカラや自分の価値を消していってしまいます。
そうするとアナタは、自分も周りの人も信じられず、ひとりぼっちで、結局自分は何をやってもダメなんだ。。。を握りしめることになります。
<解決に向けて>
もう傷つきたくない。
あんな思いはしたくない。
それほど傷ついた過去や経験があったから、アナタは傷つくことを恐れるようになったのかもしれません。
その時には、そうすることでしか自分を守れなかったのかもしれません。
けれど、そうやって自分のした経験や、そのまま感じた感情を感じないようにして生きてきたからアナタは傷ついたままなんです。
アナタはどんな経験をしても何も感じずにスルーしてこんなの大したことじゃないと自分に言い聞かせてきたからつらいんです。
傷ついた自分を、優しいからだと解釈して、特別扱いをして慰めてもラクになるのは一瞬だから苦しいんです。
傷ついても大丈夫という感覚は、自分に対する信頼感です。
傷つくことを避けて逃げることよりも、どのような時でもアナタがアナタのチカラを信じていることが大切なんです。
自分への信頼感を取り戻していくことで、傷つきやすい自分から傷を受け止められる自分へと向かっていきますよ。