福岡の心理セラピスト(リトリーブサイコセラピー)の前田ひとみです。
幼稚園での片付けの時間に、
「ここはオレにまかせとけ!」と、年少組が持っているおもちゃを片付けてくれる年中さん。
おお。。。
カッコええ。。。と思わずホレそうになるのと、
年長組に進級する意識が高まってるではないか!と嬉しさを噛み締めるのとを同時に味わっていたところ、その年少さんから返ってきた返事は、
「いい!じぶんでする!」でした(笑)
そう。
年少さんだってもうすぐ進級。
自分の出来ることをやる喜びや、次は自分たちが小さい子のお世話をするんだという意識も、もちろん出てきているんですね。
そんな子ども達の成長を感じる中、これが大人だとそうはいかないなあ、なんて思いました。
人に何かを頼むぐらいなら自分でする。
それがたとえ自分のキャパオーバー気味のことだったとしても、誰かに助けを求めるなんてしない。
誰かの分は手伝えるけど、自分が手伝ってもらうことはできない。
そういう声って、よく聞きますよね。
今日はそんな
人に迷惑をかけるくらいなら、自分で何とかしようとする心理、
「人に迷惑なんてかけられない!」
というテーマで書いていきます。
<本当の問題は何か>
これは、愛着、自己重要感の問題です。
人に迷惑をかけたくない。
迷惑をかける自分を感じたくないし、そんな自分を許せない。
それはアナタが、
自分は迷惑な存在だと自分に思っているんです。
自分の存在は迷惑に違いない、と心の底ではずっと思っているから、新たに人に迷惑をかけるなんてとんでもない。
かけてしまったら
この場に居られる気がしなかったり
自分の価値の無さを感じてしまったり
自分が壊れてしまうような
とてつもない怖さを感じてしまう。。。
そもそも、迷惑なんてお互い様。
それを助け合うのが人間関係です。
アナタは、誰に対してそんなに迷惑な存在だと思っているのでしょうか?
そう。
両親に対してですよね。
アナタは両親に対して迷惑にならないように
- 自分のことは自分でやる
- 早くから自立する
- 親を積極的に助ける
- 人の面倒をよく見る
- 人のことも引き受ける
そうやって、たくさんたくさん両親の役に立ってきたのではないでしょうか。
相手の役に立ったり
相手に満足してもらえたら
自分が迷惑な存在ではなく、ここに居てもいい存在なんだと思えるから。。。
<このままだとどうなるか>
自分は人に迷惑をかける存在だからこそ、これ以上人には迷惑をかけられない。
なので、
自分が人からどう見られているのか、
自分が人からここにいることを認めてもらえているのか、
自分は人から必要とされているのか、
ということをずっと気にしながら生きることになります。
人生の主人公が自分ではなく他人なんです。
けれどそれは、
自分から他人に譲り、
自分から他人のために生き、
自分で自分を投げ出すことで、
自分を生きるということになるんです。
一定の期間であれば、それは他人から認めてもらうための頑張る力になるかもしれません。
けれど、それが人生という長いスパンで見たらどうでしょうか?
ずっとずっと自分をどこかに放っておきながら、他の誰かから安心をもらうためにずっと動き続けるアナタを想像してみてください。。。
その姿は、生き生きとしていますか?
本当に楽しそうですか?
心から安心していますか?
アナタは自分の安心やシアワセを、他人からしかもらえない自分人生をどう感じるでしょうか。
もうすでに、それが苦しい。
それがつらい。
アナタは本当はそう感じているかもしれません。
でもそれを認めてしまうと今までの自分や、自分の生きていく場所を失いそうで怖くて」やめられずにいるんですよね。。。
<解決に向けて>
今までの自分は何だったんだろう。。。
頑張ってきた自分を失うことはとても怖いことです。
だってアナタは必死に自分を失くしてまで、迷惑な自分が露見しないように細心の注意を払って人のために尽くして頑張ってきたんです。
まずは、その自分をゆっくり労ってあげましょう。
今の自分をやめるの怖いよねって。
頑張りながらも苦しくつらかった自分に目を向けてあげましょう。
そうしたら、ずっと苦しいままの自分でこれからも生き続けたいかをアナタがアナタに聞いてあげたらいいんです。
自分を迷惑な存在と思うことでアナタはたくさん頑張れてきたし、人からの信頼も得られて、良い人でもいられた。
けれどアナタが自分を大切にするということは、自分は迷惑な存在という自分が幼い時に決めた自分のルールから出ることになります。
怖さがアナタを止めているんです。
怖くてイヤなら、そのイヤも認めてあげる。
その怖さを自分で見る勇気と覚悟を、アナタが持てるかどうかなんです。
人のあたたかさを受け入れて生きていくことが、アナタにとっては不快で心地よくないことになっているんです。
誰かに変えてもらい、誰かに決めてもらう人生から
アナタが今の自分を選んで変えていく人生へ。
アナタがアナタの生き方を選ぶ。
そこから問題解決は始まりますよ。