イヤな感情を避け続けるとどうなるか?

福岡の心理セラピスト(リトリーブサイコセラピー)の前田ひとみです。

 

昨日の福岡は、大雨&雷。

突然変わる空模様に、子ども達はパニックを起こす子もいました。

最初はじっとしていたんですが、雷に耐えきれず、抱っこした瞬間に泣き始めました。

ガマンしてたんだねぇ。。。

怖い時は、怖いって言っていいよ。

自分では大丈夫と思っても、本当は。。。ということはあったりしますよね。

アナタは自分の感情を

どれくらい知っていますか?

どれくらい感じていますか?

 

嬉しい、楽しい、そういったポジティブな感情は感じることはできる。そういう感情は感じていたいし、たくさん感じたい。

 

けれど反対の

悲しい、苦しい、つらいといったネガティブな感情は避けたい。感じたくない。

これって、ほとんどの方が当てはまるのではないでしょうか。

 

自分のイヤな感情なんて避けたい。

なくなればいい。

そう感じてしまいめすよね。

今日はそんな、イヤな感情はアナタにとって本当にジャマなのか?ということを見ていく、

「イヤな感情を避け続けるとどうなるか?」

というテーマで書いていきます。

 

 

<本当の問題は何か>

ここにあるのは、愛着、自己重要感の問題です。

自分が感情を抑えつけて、イヤな感情を感じないことで自分を守ってきたんです。しかし、抑え続けてきた感情たちは表現の場を求めています。
子どもは、恐怖を感じた時、誰かが側にいてくれることを望みます。
親からその悲しみを受け止めてもらったり、認めてもらったり、確認してもらうことで安心感や自分の価値を育てていきます。
「悲しかったね」
「怖かったんだね」
「本当はこうしたかったんだね」
そんな親からの安心を子どもは必要としています。
悲しくても、そうして受け止めてもらうことで
自分が大切にされていることや、悲しみへの向き合い方を学んでいきます。
しかしそれが叶わないと、自分の感情を確認してもらえず、自分の価値を見失い、自分は親にとって迷惑で邪魔な存在なのだということを信じていきます。

何かに傷ついたり、自分ひとりでは耐えられないような出来事に遭遇した時、まずはその事実や自分の素直な感情を否定し、拒絶することが何より優先になっていくんです。

 

受け入れきれないし、受け入れてしまうと自分が壊れてしまいそうだからです。

 

そうやって、心が自分を守ろうとするんです。

そうすると、子どもは愛されるために自分の行動を決めるようになります。
何かが起こった時に、自分ひとりでは守りきれないので愛されるように振る舞うことで、誰かに側にいてもらおうとします。
周りから愛される存在でいたいと願うのは、周りの基準で生きていくということです。
<このままだとどうなるか>
つまり、ずっと他人の基準で自分を生きていくということになります。

他人の基準で生きていくためには、自分をなくし、感情や欲求を消して、他人を優先して生きていかないといけないんです。

 

なので感情とのつながりを、自ら切ってしまうんです。

 

日常生活を送っていくためにはいちいち感情に振り回されていたら回らなくなるし、立ち止まったところで事実が変わるワケではないんだし。。。

と自分がどんどん分からなくなる。

 

もうあんな思いは2度としたくない!と思っていればいるほど、その傷が深ければ深いほど感情は閉じてしまいがちです。

 

感情なんて、感じている余裕がなくなってしまいます。

目の前のことに対処するだけで精一杯になります。

そうやって自分のことを必死に守っているんです。

誰も自分のことを守ってくれる存在なんていない、そう信じているから。。。

だから、自分の感情なんて感じていたら、自分のことを守れなくなってしまう。。。

 

なのでそうならないように、事実を否定し、自分に言い聞かせたり、大したことじゃないと目をつぶることで自分の感情を切り捨てて、不安を少しでも感じないようにするんです。

こうやって自分の感情を切り捨てて生きた方が、その場はラクでいられるから。

 

けれど、この人生はどうでしょうか?

悲しみや痛みを感じない代わりに喜びや楽しさも失っていく。。。

 

何も感じずに、ただ毎日を生きるだけ。

人を求めることもなく、孤独感と背中合わせ。

自分が何のために生きているのかを見失ってしまいます。

避けているはずなのに、いつも心の底では

価値のない

孤独な

愛されない

自分を感じながら生きることになるんです。

 

<解決に向けて>

 

感情なんていう厄介なものが存在しなければ、傷つくことも、痛みを感じることも、つらい思いをすることもない。

感情というものを感じることが、積み重ねてきた自己否定を思い知ることになってしまう。

感情とは、自分を傷つけ、失った自分の価値を改めて味わせるような恐怖の対象だと信じている。

 

これが本当の事実なのかを自分で確かめることです。

 

感情を切っていても、感じてないということではないんです。

本当は感じているからこそ、避けたいし逃げたいんです。

 

自分の傷から逃れるために感情を切り捨てる限り、過去の痛みからは永遠に逃れられなくなります。

感情とは、自分そのもの。

感情を切るのは、自分自身を切り捨てていることと同じなんです。

自分の感情に間違いなんてありません。

 

なので再びその過去に感じていた感情たちを、同じ強さと深さで感じ、それを安全に表現する。

それをやるのだと、自分が決める。

そのためには、自分への信頼も必要です。

自分を感じること、

素直に表現すること、

本当の望みに気がつくこと、

感情はあなたにそれを教えてくれていますよ。