福岡の心理セラピスト(リトリーブサイコセラピー)の前田ひとみです。
ワタクシ、保育士でもあります。
園で働いていると、色々なお母さんを見ます。
「仕事をしているお母さん」は、保育園に預けている家庭の子ども達ばかりでなく、幼稚園にも多くいます。
その中で、早い時期から子どもを預けることについて自分を責めるお母さんもいます。
最近は毒親という言葉も定着してきて、わが子にとって自分の存在が毒となるような親になりたくない!
それは当然の感情ですよね。
その思いの中には、子どもに対する愛情がありますが、
自分の育ってきた環境から、
「親のようにはなりたくない!」
という思いが強いこともあります。
親とは違う生き方をする、と決める。
これって実は両親に対する大きな執着なんです。
今日は、そんな親とは違う生き方を決めたはずなのに気がつけば毒親になってしまう心理、
「わたしって毒親なの!?」
というテーマで書いていきます。
<本当の問題は何か>
自分が親から支配されてきたから、子どもには自由を選択させる。
自分が親から見てもらえなかったから、子どものことをしっかり見てあげる。
そうやって、自分の経験から親とは逆の子育てをしようとすることはよくあります。
けれど、これって
自分の叶わなかった思いを子どもに埋めてもらおうとしているんです。
親であるアナタの望みや欲求を、子どもに満たしてもらおうとしているんです。
そう、子どもにアナタが依存しているんです。
人との関わりや繋がりが、
支配するか、されるか。
依存するか、されるか。
という主従関係になっているんです。
だから、
子どもがアナタの望むようになってくれないと
子どもがアナタの欲求を満たしてくれないと
アナタが不安になってしまうんです。
アナタが子どもにとって毒親かどうかが問題なのではなく、
誰かに支配されていないと、
誰かに依存していないと、
アナタ自身が怖くてたまらないことが問題なんです。
<このままだとどうなるか>
支配と依存こそが人間関係。
それは自分で生きていくチカラがないとアナタがそう自分に対して思っているからです。
だから、子どもを思うように育てることで自分の価値を育てようとするんです。
けれど、支配や依存をしている自分のことをダメだと思っているから何とか変わらなければと思ってしまいます。
支配や依存をしていないと人間関係を築けない。
けれど、支配や依存で人と繋がる自分はダメ。
こうして、
子どもに対して近づいても遠のいても、
親のようにしてもしなくても、
アナタは自分のことを毒親のように感じ、子どもにどう関わっていいのかが分からなくなってしまうんです。
<解決に向けて>
アナタは自分が、
ひとりで立つことが怖いんです。
ひとりになることが怖いんです。
ひとりで生きることが怖いんです。
この怖さをずっと隠して否定するから、益々どうしていいか分からなくなってしまうのは当然です。
アナタはアナタの怖さを認めていますか?
アナタはアナタの不安を受け止めていますか?