諦めるという生き方。

福岡の心理セラピスト(リトリーブサイコセラピー)の前田ひとみです。

 

思うようにいかない時ってありますよね。

自分の想像とは違った時。

失敗した時。

自分の足りなさを知った時。

何かに圧倒された時。

 

そういう時、人は

何かしらの次の手立てを見つけようとします。

もう一度立て直す。

改善策を練る。

相手の立場で考える。

そうやって自分と折り合いをつけて、次に繋げていこうとします。

 

その、折り合いをつける時に。

先に諦めてしまう、ということがあります。

もういいや。

どうせムリ。

やっても一緒。

仕方ないから。

そう自分に言い聞かせて、今の状況をただただ受け入れる。

 

今日はそんな、今をただただ受け入れながら仕方ないと諦めていく心理、

「諦めるという生き方。」

というテーマで書いていきます。

 

 

 

<本当の問題は何か>

この、先に諦める生き方。

そもそも、自分の欲求を諦めています。

人生が、自分の思うようになんてなる訳がない。

どうせ裏切られるのだ、と信じています。

この自分の人生にいつも絶望を感じている生き方が脱愛着です。

 

望まなければ、期待しなくていい。

希望を持たなければ、絶望しなくていい。

最初から諦めておけば、今以上に傷つかずに生きていけます。

 

幼少期に、アナタはそうやってしか自分を守ることができなかったのではないでしょうか。

世界は全て自分を攻撃してくる。

世界は誰も自分を守ってはくれない。

世界はみんな敵なのだ。

根底で、自分の生きている世界をそう感じながら生きてきたのではないでしょうか。

 

ずっと危険に身を晒されながら、守ってくれるはずの人が守ってくれない。守ってくれないどころか、1番守ってほしい人から無視をされたり、攻撃をされたりする。

 

子どもにとってその状況は想像するだけでも、とても恐ろしい世界です。

 

自分を生かすために、恐ろしい世界から身を守るために、自分の本音や欲求を抑えることで、必死に取ってきた自分なりの身の守り方が「諦める」という生き方なんです。

 

 

 

<このままだとどうなるか>

諦めていると、怖さも感じにくいのでいいことだらけに思えるかもしれません。

 

けれど、怖さやネガティブを感じないで生きていられるということは、同時にアナタがアナタらしく生きるための喜びや楽しさも感じることができません。

 

人は感じたい感情だけを選択して感じることはできないからです。

 

自分の本当は感じている感情を諦めるということは、アナタが自分を生きること、自分らしく生きること、生き生きとした人生を送ることも同時に諦めることになります。

 

するとアナタは自分の人生を、今から先の人生を、これからずっとどのような感覚で生きていくと思いますか?

 

そう。。。

心にずっと空っぽ感や虚しさを抱えながら、死んだように生きていくことになるんです。。。

 

 

<解決に向けて>

アナタが自分の本音を諦めてきたのは、生きるために幼少期はとても必要なことだったと思います。

 

けれど、

生きる意欲というのは、自分の本音を感じることなく湧いてくることはありません。

生きる意味というのは、自分ひとりで感じるものでなく、誰かとの信頼関係から見つけていけるものです。

アナタが今、人生の虚しさを感じているのなら。

それは、

人から離れることで解決しません。

自分を避けることで解決しません。

 

アナタは諦めたまま、自分の人生を否定したままでいいですか?