兄弟の死。姉妹の死。
その受け取り方は、その体験が何歳の時に自分に起こったかにも大きく影響されると思いますが
出来事そのものを自分が理解するよりも前に、
親の嘆き悲しむ姿を目の当たりにする。
親戚や周りからの叱咤激励を受ける。
悲しみの中、自分だけが生きている事実。
というような状況に直面しやすく、自身がグリーフを抱えながらも、周りがそのグリーフをケアする余裕がない状態になりやすいのが、この兄弟姉妹の死です。
自分のグリーフに気がつかないままだと
自分のグリーフが気づかれにくいため、自分が悲しみやつらさを感じるよりも
自分がしっかりと支えなければという責任感
あの子の分まで頑張らなければという重圧感
自分の方が生き残ってしまったという罪悪感
の方が大きくあなたの人生にのし掛かってきやすくなります。
また特に親や周りの人たちが亡くなった兄弟姉妹を嘆き続けていたり、亡くなった兄弟姉妹がその家庭のスターのような存在だったなどの場合、両親の喪失の悲しみの中にいる姿を見続けることになります。
自身も喪失や悲しみやつらさという大きなグリーフを抱えているにも関わらず、
親の方が大変なんだから。。。
もっとつらい人はいるんだから。。。
そう自分に言い聞かせながら自分より誰かを優先して気遣い、亡くなった兄弟姉妹について自身が語る機会をなかなか持てなくなってしまったり、
家庭の中においては、無意識に自分がその亡くなった人の穴を埋めるように
彼女のように感じて、
彼のように話して、
彼らのように行動するようになる。
そうした人もおられます。
その強い罪悪感から、自分を生きるということが申し訳ないという気持ちや、自分よりも相手を優先しなければいけないという思いが強くなり、自分の中から自分自身の意思や感情を排除して生きようとするために、自分でありながら自分を生きられないという、あなたの人生をとても生きづらいものにします。
あなたの心の中で起きていること
自分でありながら自分を生きられない。
それは、その方が心の根底に自分を生きることに対する罪悪感や
自分として見てもらえない絶望感をひとりで抱えている状態だからです。

そうしたことから兄弟姉妹を失った人たちの中には、自分の感情や本音や欲求を失くさないと自分を保てなくなってしまったという方は非常に多いのです。
それは、その方たちは自分の気持ちを無くしたり、分かってもらうこと、気持ちを伝えることを諦めることで必死に自分のことを守ってきたからです。
本当は自分もつらい。
本当はわたしだって。。。
その自分の本当の欲求を感じてしまうことこそが、裏切り行為のように感じられてしまい、そんな気持ちや欲求を持つ自分を責めて否定してきたからです。
人は悲しかったり、つらかったり、不安な時に、誰かに安心させてほしいと感じることは人間の当たり前の欲求です。
欲求というのはあなた自身であり、あなたそのものだからです。
そもそも兄弟姉妹というのは、好きと嫌いを同時に味わう存在です。
だからこそ、失った兄弟姉妹に対する思いは複雑になりがちです。
思い出の中には嫌な出来事もあったでしょうし、嬉しいことばかりではなかったでしょう。
兄弟姉妹が生きてくれればそれらの思い出はどれも大切な当たり前の記憶として持ち続けていられるものですが、その存在を失ってしまったことによって、どちらかの気持ちを強く抑えながら生きていくようになってしまうことは、とても苦しいことです。
良い感情だけを残そう。
悪い感情は消してしまおう。
そんな風に、自分の特定の感情を抑えて我慢させる生き方が当たり前になってしまうと、自分の心を閉じて生きるようになり、周りの人ともいい関係性を築けなくなってしまいます。
あなたのグリーフを変えるために
もし、あなたが大切な兄弟姉妹を失い、その喪失感の中で自分の気持ちを感じる余裕もないままに親や周りを気遣いながら自分を抑えて生きてきたのなら。。。
あなたが本当は感じていたはずの気持ち、
わたしが生きててごめんなさい。。。
どうして居なくなってしまったの?
もっと一緒に生きたかった。。。
という本音を迎えに行ってあげることが大事です。
喪失体験の中で感じたあなたの気持ちや欲求や心の傷をきちんと感じて、受け入れて、その気持ちを伝えて人に受け止めてもらう経験をすることで、自分の人生のための新しい信念や価値を、もう一度自分の中に見つけていくことができるようになります。
あなたが何をつらいと感じているか。
あなたが人生で何を求めているのか。
それを自分で理解し、受け入れて表現することで、あなたのグリーフは変わっていきます。

あなたの人生の今までの崩壊を、これからの自分の人生への再生へと繋げていけるよう全力でサポートさせて頂きます。
安心してご相談くださいね。