未来が見えないあなたへ。

喪失体験をするとあまりの衝撃の大きさから、そもそも今という感覚が薄れてしまい生きている実感も持ちにくくなったりします。

今という感覚が持てなくなるからこそ、これからという未来のことに対しても何も見えなくなってしまうという方は多くいます。

未来を見たくても見れない。

それは大事な存在の喪失により、あなたの心に大きな崩壊が起こったからであり、その状態になることは当然のことでもあります。

ただただつらい今があまりにも苦しすぎると、何かにすがりたくなったり、何者かになりたくなったり、心の深い穴をどうにか埋めようとします。

心がそのような状態の時ほど、地獄にも思える今から少しでも離れられるように未来へと目を向けてみようと、自分で何かをやってみたり、周りからどうにかする方法を勧められたりすることも多いものです。

そもそも今というあまりにもつらい事実に対面して心が追いついていない時に、

これから先のことを考えないといけないのに何も考えられない。

未来に目を向けたいのに自分や家族の未来が何も想像できない。

と自分に対して落ち込んだり、情けない気持ちになって、余計に自分の未来が見えなくなってしまう。

それもまた当然のことでもあるのですが、そこに対して強く自分を責めてしまうという方はとても多いように思います。

そのような方たちに、わたしが何とか未来を見せることはできません。

未来が見えない時に、無理に自分の未来に目を向ける必要はないとわたしは思うからです。

今、未来が見えないというその自分を抱えながら生きていくことこそ、未来が見えないあなたに必要なことだと思うからです。

未来が見えないあなたと共に一緒に在り続けること。

これがわたしが今のあなたにできることだと思っています。

しかし、未来が見えない自分を抱えながら生きていくことは、未来を見れない自分を責めている人にとって、何より難しいことでもあります。

未来が見えない時は無理に見なくていい。

未来が見えない時は、無理に未来のことを考えたり何かを始めなくていいと言われたり、頭で分かっていても、その自分に対して焦る気持ちや嫌悪感が出てくることはあると思います。

特に自分にとってマイナスになる気持ちを抱えたままで今を生きていくことは、あまりにも自分が無力にも思えてくるし、不甲斐ない自分に対して腹が立ってもきます。

解決策を見つけて方向転換できた方が、今のつらさを忘れられるようにも思えるので

どうにか今から動き出したい。

未来を見れる自分になりたい。

とそのための何かを探すことはよくあることです。

今のこの何もできない自分何も持たない自分何者でもない自分、そのように感じる自分に対して誰よりも拒否しているのは、他の誰でもなくあなた自身である可能性が高いからです。

あなたは大事な存在を失い、あまりにも深い感情の中にずっと居ます。

本当はそれだけでもとてもすごいことなのですが、自分への優しさや思いやりも大事な存在と同時に失っているので、その自分をそのままに受け入れることがとても難しい状態にあるんです。

今の自分の状態が当たり前のものであること。

今の自分の状況が当然のことであること。

それをひとつずつ誰かと共に確認していくこと。

今の自分に対するマイナスの部分だけでなく、プラスの部分もひとつずつ誰かと共に受け入れていくこと。

それはあなたから見ると、今の自分の抱えている問題を解決できていないように見えるかもしれません。

答えが出ていないのに、前に進むことなどできないと感じるかもしれません。

それでもわたしは、今そのように感じているあなたを受け入れていく自己受容が大切だと思いますし、未来が見えなくなるほどまでに誰かや何かを大事にしてきたあなたのマイナス面だけでなく、プラスの面も探すことも大切だと思います。

あなたの心のマイナスとプラス

そもそもグリーフの問題は、どれだけ解決したくても答えのでない問題が存在するとわたしは思います。

わたし自身も、過去は何かの喪失が自分に起こるたびに、どうにかすぐに早く解決できないものかと考え望んできました。

けれどグリーフケアについて学びを深めていくにあたって、答えのない問題をすぐに解決したいと願ってしまうのは、その事実をこれから抱えたまま生きていくことに自分の心が耐えきれなかったからではないかと思うようになりました。

大切なのは、解決や答えを見つけることだけではなく、どの状態の自分でも自分が受け止め受け入れていけることではないかと今では思っています。

人生において、解決できる出来事ばかりがあなたに起こるとは限りません。

答えがないからこそ、自分なりに探しながら生きていく。

答えがもらえないからこそ、自分が抱えたまま生きていく。

それこそが、大事な存在を失ったわたし達に対して、人生から問われていることなのかもしれません。

だからこそこのグリーフの体験そのものを抱えながら生きていくことが、まさにあなたがこれからの未来を生きていくということなのだとわたしは思います。

生きることがつらい経験は、つらさをどのように解決するかということよりも、つらさを抱えながらもどのように生きていくかに向き合っていくことではないかと思うんです。

あなたのこれからを根源から支えるのは、あなた自身であり、あなただけである必要もないとわたしは思います。

グリーフケアでは、あなたがあなたのままを抱えて共に在れるようあなたの心の再構築を共にしていきます。

心の再構築には自分のチカラと人のチカラが必要で、その両輪があってこそ心の傷は回復を始めます。

自分のチカラが必要な時なのに自分のことを信じられない。

人のチカラが必要な時なのに人のことを拒否してしまう。

自分の未来が何も見えない。

今、あなたが自分の未来に対してその不安を感じているのなら、あなたと共にその不安を見ていく場所がここにもあるのだということをぜひ知ってもらえると嬉しいです。

どうぞ安心してご相談くださいね。