アナタなんていらない。

福岡の心理セラピスト(リトリーブサイコセラピー)の前田ひとみです。

 

新年も明けて2週間。

 

緊急事態宣言が出た地域もあり、まだまだ日常という感覚にはなかなかなれませんね。

 

日常は変わりながらも、自分の家族、職場、学校、コミュニティー等々での人との人間関係の築き方というのはそうそう変化はしませんよね。

 

人との付き合い方。

自分の人の求め方。

 

最初のうちこそ楽しかったり、嬉しかったり、近づいたりするのが心地よく感じるその人間関係が、段々と親しくなったり、慣れてきたりすると何だかイヤになったり、鬱陶しくなったり、離れたくなったりと心地悪くなったりしてしまうことってありませんか?

 

 

目の前の相手と最初は良好な関係なのに、慣れるとケンカが増え、もう放っておいて!と避けたくなったり、アナタにわたしの何が分かるの?と責めてしまったり、アナタと一緒に居たくない!と否定してしまったり。。。

 

 

今日は親しくなるほど投げ出したくなる心理、

「アナタなんていらない!」というテーマで書いていきます。

 

 

 

相手を責めたり否定したりすることが続けば、相手はあなたから離れていってしまいますよね。

 

それを望んでいないにも関わらず、そんな関わりを繰り返してしまうのはなぜでしょうか???

 

 

<本当の問題は何か>

この親しいほど近づけなくなる心理は、回避性の愛着の問題です。

 

近づけば近づくほど段々と心地悪くなる人間関係は、主にあなたの幼少期の親子関係と大きく関係しています。

 

あなたの幼少期の親子関係は、成長するとそのまま他人との人間関係になりやすいんです。

 

子どもは常に大好きな親を求めます。

しかし、求めるたびに

拒絶

否定

無視

虐待

ネグレクト

などの反応が返ってくると、子どもは傷つき、心が満たされません。

 

 

すると親を求めることを諦めて

親と離れていた方が安心。

と自分の心にいい聞かせ、刻んでいきます。

 

 

幼少期に親との関わりでそう学んでしまうと、人と近づき親しくなればなるほど自分の心の中の安心感が脅かされてしまいます。

 

 

人を求め、近づくことに

安心よりも不安や不快の気持ちの方を強く感じてしまうんです。

 

 

なので目の前の人との心の距離が近くなると、相手が離れるまで「アナタなんていらない!」と相手のことを責めたり否定したりしてしまうんです。

 

 

そうして相手を怒らせたり、敵意を持たせたりして、これ以上人との関係が近づいたり親しくなったりしないように自分で仕向けてしまっているんです。

 

あなたが人間関係を放り出してしまうんです。

 

 

愛してもらいたい人に愛してもらえない。

 

 

だから自分から「アナタなんていらない!」と愛する人から離れることで、せめてもの繋がりを何とか保とうとしているんです。

 

 

諦めることで両親と繋がれているんです。

 

 

人から離れておかないと、

人を責めておかないと、

人を否定しておかないと、

人から愛されない無価値な自分を思い出してしまうんです。

 

 

<このままだとどうなるか>

愛してもらえないから、これ以上傷つかないように両親から心の距離を離す。

 

距離をとって責めて否定することが、人間関係になっていく。

 

 

愛してもらえないという悲しみと絶望を見ないでいいように、諦めることで人と繋がっていく。

 

 

自分を諦めて自分を傷つけることで、自分のことを見てもらおうとするんです。

 

 

自分が傷つかないように人から離れ、自分を傷つけることで人から関わってもらおうとするんです。

 

 

なので

アナタなんていらない!

アナタは必要じゃない!

アナタがいなくても大丈夫!

という怒りを目の前の人にぶつけていくことがやめられません。

 

 

怒りをぶつけて放り出した結果、相手は離れていき、この怒りは自分自身へと向いていきます。

 

 

今度は

お前なんていらない!

とあなたがあなたに対して言うようになり、あなたを傷つけていきます。

 

 

その傷ついた状態でいると、ひとりぼっちの寂しさや虚しさから人を求めることが

できるので、人を求め関わることをするのですが、近づいて親しくなると居心地が悪くなり、責めて否定して放り出すと言うことを繰り返してしまいます。

 

 

<解決に向けて>

この一連のあなたの行動には、賭けとも言える望みも入っています。

 

どれだけ自分が責めても否定しても、自分が信じられるまで

愛してほしい。

安心させてほしい。

不安を消してほしい。

 

それが叶わないことに、また絶望しているんです。

 

あなたのその悲しみと絶望を、あなたが受け入れるかどうかなんです。

 

本当は絶望している自分にあなたが向き合うかどうか。

 

 

親が自分を愛してはくれなかった。

それが事実であろうとなかろうと、親から愛されていたかどうかで決してあなたの価値は決まったりしません。

 

 

 

親を何とかして変えたかった自分。

親に何とかして愛されなたかった自分。

 

その自分が居てもいいじゃないですか。

本当にあなたは心から親を求めていたんだから。

 

たとえ叶わなかったとしても、そこに傷ついていたとしても、ちゃんと癒していくことはできます。

 

 

そこにあなたの価値は何も関係ないんです。

 

 

あなたにとって、人と関わることは自分が傷つくことではありませんか?

でも、それって本当でしょうか?

 

大切なのは、あなたが自分らしく人とどうつながっていきたいかを考えることです。

 

 

あなた自身で考え、どうしていきたいかを決めた時、選択肢は逃げる、避ける、から広がり始めます。

 

 

絶望というのは今までの自分のやり方、生き方を変えて、

新たな自分の信じたいやり方や生き方へと向かおうとしている時です。

 

 

そのお手伝いとして、ぜひ心理セラピーも活用してみてくださいね。