福岡の心理セラピスト(リトリーブサイコセラピー)の前田 ひとみです。
さて、
ゴールデンなウィークも終わり、週末は母の日ですね。
お母さんへ何か母の日の贈りものを。。。と考える楽しさを感じる人もいれば、
気が重い。。。
何もする気になれない。。。
望みに応えるだけはする。。。
と、自分の気持ちは沈んでしまう人もいると思います。
気が重くてたまらないのに、母の日に何もしない自分は、とてもひどい子どものように思えるし、何もしてもらえないお母さんをかわいそうだとも思ってしまう。
かわいそうな姿を見せられると弱い、という人は多いと思います。
今日はそんな
「かわいそうなあの人を放っておけない」というテーマで書いていきます。
あなたはこんなことはないですか???
- 人の期待に応えたい
- 人を喜ばせたい
- 困っている人を見ると助けたくなる
- 言いたいことが言えない
- 自分を表現できない
- 不幸や嫌なことがずっと続いている
そういうことが当たり前のようになっていくと、自分の思いや欲求や感情をいつも抑えて、ガマンをするようになります。
そうやって「いい人」を続けながら、心の中に大きな孤独感が広がっていくんです。
そうすると、自分の思うように生きられないので、いつも何かに縛られているような、自由がないような感覚になっていきます。
もちろん縛られて不自由なのはイヤなので、自由を求めようとしますよね。
さて。。。
そうすると、です。。。
途端に怖くなってしまいませんか???
<本当の問題は何か?>
ここに潜んでいるのは、共依存の問題です。
自分が自由になろうとすると、それが
裏切りのような
見捨ててしまうような
迷惑をかけてしまうような
誰かが死んでしまいそうな
ひとりぼっちになってしまうような
そんな怖さになってくる。。。
そういう時というのは、その怖さを感じている誰か、が自分の目の前に存在しています。
実際に、ではないんです。
それは、自分の心の中にいます。
その人を見ていると、かわいそうに思えてきて、何とか助けたり、役に立ったりしたくなってしまう。
自分だけの幸せを求めるなんて、自分勝手でワガママで、それはもう大罪。。。
だから、自分よりもその人の幸せを優先して、その人が幸せになったら安心して自分の幸せへと向かえる。
その日が来るのを、じっと待っている。。。
ん???
ちょっと待ってくださいよ???
目の前のその人は、本当にかわいそうですか?
子どもの頃、あなたが助けたくても助けられなかったのは誰ですか???
その大切な人は、本当にかわいそうでしたか???
少なくともかわいそうなその人を見て、あなたは必死に助けようとしましたよね?
そうやってかわいそうでいることで、周りの人はその人のことを助けようとしてくれませんでしたか?
自分で出来ることでも、助けてもらおうとしていませんでしたか???
そして、そのかわいそうな人を放っておかないことであなたにもいいことがあったんです。。。
愛してもらえて、
受け入れてもらえて、
認めてもらえて、
守ってもらえて、
ひとりにならなくてよかった。
苦しくて、つらいと言いながらも、そのかわいそうな人から離れないことを選んでいるのは他の誰でもない自分自身なんです。
助けるために、守るためだと思っていたのに、かわいそうなあの人を、放っておかずに離れずに、側に居ることを自分で決めてしまっています。
離れられないのは自分なんです。。。
がいーーーーーーーーーん。。。
そんなぁ。。。
あの人さえ変わってくれたら、わたしは幸せになれると思っていたのに。。。
ショックですよね。。。
そう、これこそが共依存なんです。
<このまま続くとどうなるか?>
かわいそうだと思って必死に助けてきたあの人は、
かわいそうでいることで、
自分の命
自分の生活
自分の居場所
を守ることができたんです。
つまり、かわいそうでいることで生きていられたんです。
だから、その人は望んでかわいそうでいたんです。
かわいそうでいることが幸せだったんです。
だとすると、あなたがどれたけその人を助けても、役に立っても、その人はずっとかわいそうでいることを止めないですよね。。。
あなたは、ずっとずっと、そのかわいそうな人を
安心させ
喜ばせ
元気にさせ
笑顔にし
助けるためだけの人生を送ることになります。
そして、目の前のかわいそうな人を助けることであなた自身も
安心し
喜びを感じ
元気になり
笑顔になり
誰かのための人生を送れていたんです。
あなたが助けようとすればするほど、目の前のその人はもっともっとかわいそうになっていきます。
<解決に向けて>
かわいそうに見える人を放っておけないと感じる時、それはあなたがその人をどうにかすることで、自分にとって都合のいい状態を保とうとしています。
本当に相手が困っていて助けを求めているなら、相手もそのために自分から何かしらの行動をしているはずなんです。
相手のため
誰かのため
周りのため
そうしている間は、あなたが自分に集中しなくていいんです。
そうなんです。
自分が自分のことを放っておいているんです。
相手に集中している間は自分の本当の
問題
恐怖
不安
悲しみ
虚しさ
色々な心の傷を見ないでいいから。。。
目の前のかわいそうな人をどうにかすることでなく、その人を見ることで自分の中から聞こえてくる自分の本音をしっかり聞くこと。
そうしていくことで、この問題を解決する手がかりが見えてきますよ。
<5月セッションのお知らせ>
5月の心理セラピーセッションの予定を上げています。
お申し込みは、こちらからどうぞ↓↓↓