福岡の心理セラピスト(リトリーブサイコセラピー)の前田 ひとみです。
先日、女優の竹内結子さんが自宅で亡くなられましたね。
素敵だなあと思う女優さんのおひとりだったので、訃報を知った時は悲しかったです。
人は見えている部分だけでは、本当に分からないんだなと思いました。
そして、大切な存在はもちろんのこと、
普段の生活で当たり前だと思いっていたこと、
これからも続くものだと思っていたこと、
が失われた時も、人は大きな喪失感を感じます。
人間、生きていれば何かを失うことがあります。
それが自分にとってどれほどかけがえのないものであったとしても、当たり前であったとしても、失うということを避けることは難しいですよね。
でも、その喪失感を何とかして避けたい。
確かに喪失感は楽しいものでも嬉しいものでもありません。
けれど、
何が何でも避けようとしたり
失ったことを認めなかったり
何でもないと言い聞かせたり
をずっとあなたがしているなら。。。
今日はそんな心理、
「失うなんて耐えられない!!!」
というテーマで書いていきます。
<本当の問題は何か?>
自分に起こった喪失を受け入れられない時、そこにあるのは自己重要感の問題です。
誰しも、失うことはつらく悲しいことです。
でも、つらく悲しい時に誰からも助けや援助がもらえないと、喪失感はもっと大きく自分の中に膨らんでいきます。
それは大人になってからだけでなく、あなたは幼い頃からこの感覚を感じていたのではないでしょうか???
助けや援助がもらえない時、子どもは自分は愛されていないと思い込み、それを心に刻むんです。
膨らんだ喪失感は、やがて見捨てられ不安となってくんです。
自分がダメな存在だから失ってしまったのだと思い込んでしまうんです。
失うことは、誰からも助けてもらえず自分の無価値の証明になってしまうんです。
だから失わないように必死で今を守り抜き、失ってしまったら自分は終わりなんだと自分を追い詰めて行ってしまいます。
けれど、人が生きていく限り喪失経験がなくなることはありません。
起こってしまった喪失を無かったことにするために、自分自身が壊れてしまわないように喪失の時に感じた感情である
悲しみ
怒り
悔しさ
痛み
恐怖
を上手に隠して生きていくようになります。
自分にとって大切な人やものを失っただけでも辛いのに、その辛さを表現どころか感じてもいけないんです。
自分の中で、そんな鉄壁のルールを作り上げて自分のことを守っていくことを決めたんですね。
そして、感じた喪失を何とか消そうと自分を否定していれば生き延びることができたんです。
生きるために、喪失感を感じないで自分を否定して、何とか自分を保ってきたんです。
<このままだとどうなるか?>
先ほども言いましたが、人が生きていく限り喪失体験はつきものです。
そんな当たり前の経験が自分に起こる度に、
- こんなの大したことじゃないと否定したり
- 自分がダメだから失ったと自分の価値を消したり
- 何か意味があったのだと事実をねじ曲げたり
を繰り返しながら
自分自身をどんどん失わせていくんです。
そして、心の中に虚しさや虚無感、自分には何か足りないという欠乏感、自分はダメなんだという正体のわからない不安をずっと抱えていくことになります。
喪失を経験し、見捨てられ不安にずっとさらされることは自分は必要ない人間なんだというトラウマも刻んでいきます。
不安定な世界
信じられない人々
価値のない自分
を心に刻んでいくんです。
<解決に向けて>
この大きな正体のわからない恐ろしい喪失感は、どれだけ見ないようにしても、それだけ否定しても、何か別のもので埋めようとしても消えることはありません。
だからこそ、自分が何を失ったのかを知り、感じ、受け止めることが必要なんです。
失ったのは、あなたがダメだからではありません。
失ったのは、あなたが悪いからではありません。
失ったのは、あなたのせいではありません。
喪失を経験した時には、自分からも周りからも、助けが必要なんです。
本当は、
感じたつらさ、悲しみ、痛みを一緒に感じてもらいたかったんです。
悲しかったね、そう言って守ってもらいたかったんです。
守られている自分を感じ、安心感と強さを育みたかったんです。
だからこそ、今。
そんな震えている自分にあなたが気がついたのなら。
その自分に、
どのような思いを聞いてあげたいですか???
どのように声をかけてあげたいですか???
どのようにしてあげたいですか???
<モニター募集のお知らせ>
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