逃げ続ける人生〜あなたが避けているものは?〜

福岡の心理セラピスト(リトリーブサイコセラピー)の前田ひとみです。

 

先日、子どもたちが鬼ごっこをしていました。

その時の、鬼をしていた子が言うんです。

「にげるなー!このひきょうものめー!!!」

そう叫びながら追いかけるので爆笑してしまいました。

「何でよー。鬼じゃない人は逃げるのが楽しいんやけん、逃げるのは当たり前やないん?」

と聞いてみたら、実は逃げている子がルールを守らなかったことに対しての抗議だったようで、その後ルールを確認し合ってまた続きが始まりました。

 

 

数年前のドラマのタイトルにもあったように、最近は「逃げる」と言うことにあまり抵抗感はなくなりつつはあるものの、「逃げる」ということに対してずるさや卑怯さを感じるという気質もやはりありますよね。

 

 

今回はその「逃げる」というテーマで書きていきます。

さて、あなたは「逃げる」ということにどんなイメージを持っていますか???

いつも逃げてばかりじゃ成長しないけど、時と場合によっては必要なこと。

はい。

その通りだと思います。

 

 

逃げていない時の自分は、割と想像がつきやすいですよね。

頑張っていたり

歯を食いしばっていたり

耐えていたり

歩み寄ったり

受け止めていたり

何かを行動している時が多いので、自分でも自覚しやすいのだと思います。

 

 

さて、一方で。。。

逃げている時はどうでしょうか。

逃げているので、確かに行動はしています。

逃げ足のように、その場から立ち去るなら逃げていることに自覚を持っていると思います。

でも。

その場に留まりながら逃げるという時があるんです。

そこの場所から動かずに、イヤなものを避けていく。

これは一見すると、逃げてないように思うかもしれません。

イヤなものを避けたいのなんて、当たり前じゃないの???

けれど実はこの「その場に留まりながら逃げる」という避け方こそが、自覚なく続けてしまいあなた自身の人生を損ない続けてしまうことになってしまうんです。

 

 

そしてあなたは一体、何からそんなに逃げないといけないのでしょうか???

 

 

自分は困難にも立ち向かっている!!!

だから逃げてなんていない!!!

そう思う時こそ、

実はあなたは何かから逃げて、何かを避けているのかもしれません。

 

 

今日はそのその場に留まりながら逃げてイヤなものを避ける心理

「逃げ続ける人生〜あなたが逃げているものは?〜」というテーマで書いていきます。

 

 

さて、その場に留まりながら逃げるとはどういうことだと思いますか???

 

 

例えばこういうことです。

今のこの場所が暑くて汗がダラダラで嫌だから、あっちの場所に行こうとする。

でも、あっちの場所は寒くて凍えてしまいそうな場所でもっとイヤ。。。

仕方がないから、動いて凍えてしまうよりは我慢して今の暑いこの場所で、自分にここは常夏トロピカルと言い聞かせて楽しみを探して何とか乗り切っていく。

 

 

こうやって自分の人生の中でイヤとイヤの間に挟まれて、結局どちらも選ばずに自分の不満だけを募らせる生き方こそが、その場に留まりながら逃げ続けるという人生なんです。

 

 

<本当の問題は何か?>

この問題の根っこにあるのは共依存の問題です。

 

そして、ダブルバインドという状態が起こっているんです。

 

右に行っても左に行っても行き場がない。。。

そんなどちらにも選べない状態をダブルバインドと言います。

 

 

では、人生の中であなたが何と何の間で留まりながら逃げているのでしょうか???

 

 

まず一方は自分ですね。

自分自身ですね。

自分が何を感じて

自分が何を思って

自分がどう行動しているか。

 

自分という存在。

その自分という存在と向き合うことから逃げたいんです。

向き合うと自分を生きることを考えないといけないからです。

 

誰かに乗っかりながら、自分の主張だけしたい。

おんぶをしてもらいながら、自分の足では歩かずに自分の思うように動いて欲しい子どものように、ラクをしたい。

 

ラクではないことは、面倒くさいんです。

 

だからこそ、自分から逃げたい。

 

ラクだけど、いつまでも自分という存在が分かりません。

 

苦しさやつらさ、重さやしんどさ、それだけが自分になってしまいます。

 

では、もう一方は何から逃げたいんでしょうか???

 

 

逃げたい。

意識した途端に逃げたくなる。

あなたの逃げたくて逃げたくてたまらないもの。

 

 

あなたが本当に逃げたいもの。

 

 

それは。。。

 

親ではないですか???

 

 

お父さんではないですか???

お母さんではないですか???

 

 

親という存在。

親というルール。

親という価値観。

 

 

親との間の関係性で感じるあなたの本音

本当はそれから逃げ出したいんです。

その親との間のワダカマリの感情を感じたくないんです。

 

 

お父さんやお母さんに対する

本当はイヤ

そんなのヒドイ

どうしてそんなこと言うの?

どうしてこんなことするの?

わたしには出来ない

わたしだって出来る

そんなことしたくない

本当はやりたい

お父さんズルイ

お母さんズルイ

自分のことばっかり

こんなの悲しい

そんな数々のたくさんの子どもの頃からずっと積み重なってきたあなたの本音。

 

 

あなたがどうやっても、どう考えても、どう理由をつけても、本当は理解できなかった親への本音です。

 

 

そして、この心のしこりの思いの根底は怒り」の感情です。

 

 

両親に対する自分の怒りの感情から逃げたくて逃げたくてたまらないんです。

 

 

自分の中にある両親への怒りの感情を表現することが怖くてたまらないんです。

 

 

表現してしまったら、自分の周りの全てが壊れてしまうようでできない。

 

お父さんとの繋がり。

お母さんとの繋がり。

そして自分自身の存在。

 

それが壊れることだけはどうしても耐えられない。

 

 

だから逃げるんです。

本当の親の姿から。

本当の親の真実から。

本当に親に対して感じていた自分の本音から。

 

 

気がついてしまったら、もうそこで全てが終わってしまうように感じているから。

 

 

だから避け続けているんです。

自分の人生で

怒りの感情から目を逸らし、

怒りを感じないでいいように状況をコントロールして、

親に対して感じていた怒りから逃げ続けるんです。

 

 

自分と親の間でラクな方へと行ったり来たりしながら、親と向き合うことから逃げる。

 

あなたと両親との間で感じた、心のしこりをずっと避けているんです。

 

 

そして。。。

自分と親との間の関係で逃げている、と言いながらも本当は

どちらも自分の感じている怖さの感情から逃げ続けているんです。

 

 

逃げ続けないといけないのは、自分にその恐怖と向き合うチカラがないと信じているから。

 

親のもとにいないと、

親と繋がって守ってもらわないと、

自分には何もできないと信じているからなんです。

 

 

これでは、怒りを感じても表現するはずがありません。

 

 

怒りを表現してしまうと、自分を恐怖から守ってくれる堤防を失ってしまいます。

 

 

これは大きな共依存のメリットです。

 

 

でも、この堤防は偽りのものです。

 

 

この堤防にしがみつけばしがみつくほど、あなたは本当に逃してはいけない自分自身を逃してしまうんです。

 

 

このまま、自分の感情から逃げて怖さを避け続け、怒りの感情を表現しないままでいるとあなたの人生はどうなってしまうと思いますか???

 

 

そして、そうならないためにはどんな解決策があるのでしょうか???

 

 

今回は長くなりましたので、また次回にこの続きを書いていきたいと思います。

 

 

さあ、その怒りから逃げる人生に、待ちねぇ、待ちねぇ!!!