福岡の心理セラピスト(リトリーブサイコセラピー)の前田ひとみです。
12月に入りましたね。
今年は本当にコロナありきの1年でしたね。
わたし達の生活スタイルも大きく変わりましたよね。
密を避け、距離を保ち、あまり近づかない。
大人にとっては、毎日マスクのこの毎日が非日常な事態であることをどこかで意識しながら生活していますが、このコロナ禍の生活が日常となりつつある子どもたち。
愛着を育んでいく時期に、人との
スキンシップ
じゃれあい
大きな声で笑い合う会話
そういったものに触れる機会が減ることは、心の成長には大きな影響が出てしまうかもしれませんね。
大人も同じかもしれません。
こういう時期だからこそ、
自分が自分を知る
自分が自分を育む
自分が自分を大切にする
ということの本当の意味を改めて考え、感じたいものですね。
さて、
前回は逃げ続ける人生というテーマで書きました。
自分と親との間に感じた本音を避けたい。
親との間にあるワダカマリから逃げ出してしまいたい。
あなたが両親との間に感じた心のしこりから逃げ出そうとすればするほど、あなたの心の中には抑圧された怒りが溜まっていってしまいます。
自分の怒りという感情
自分の中の抑圧している怒り
から逃げ続けていると、あなたはどうなってしまのか?というところを書いていきます。
今回は
「怒りを表現できないのは。。。」
というテーマで書いていきます。
あなたが自分の感じた怒りの感情から逃げ続けて、抑え込んだままでいるとどうなってしまうのでしょうか???
<このままだとどうなるか>
怒りの感情は分かっているし感じている。
でも
自分の中の怒りの感情から目を逸らしたり、
もう過去のことだからと自分に言い聞かせて言い訳したり、
別の形で別のものに怒りを発散しようとしたりして、
本来その怒りを感じた対象を避ける。
怒りの感情から逃げることで
あなたそのものへの攻撃
相手へ攻撃すること
を避けることができます。
しかし、怒りを避け続けても自分の中の怒りの感情がなくなることはありません。
むしろ、
眠れない
過食してしまう
不要な買い物をし過ぎてしまう
体調が悪くなってしまう
人や物や行為に依存してしまう
人や物や行為で破壊してしまう
怒りが爆発してしまう
などの問題を抱えることになってしまいます。
そして、自分自身をどんどん損なっていってしまいます。
自分を損なうにも関わらず、怒りを表現しない。
この根源は恐怖です。
自分が怒りを表現したら
きっと親は
嘆き悲しむに違いない。
とことん嫌味や意地悪で仕返しするに違いない。
こちらが折れるまで無視するに違いない。
わたしという存在を切るに違いない。
非難しわたしを悪者にするに違いない。
そう信じているんです。
そうすると、子どもにとってこれは自分の存在の危機です。
存在するか、消えてしまうかの瀬戸際というのは人間にとってとてつもない恐怖です。
実際に、幼少期に両親のそのような姿を見てきた人は多いと思います。
それが傷となって、痛みとなって、あなたを苦しめてきたのだと思います。
とてもつらかった。
とても重かった。
とても怖かった。
なので大人になった今でも、あなたはその怖さを持ち続けているのではないでしょうか。
あなたは人から怒りという感情に触れた時、
あなた自身に対する攻撃として「怒り」の感情を感じるのではないでしょうか。
怒りという感情を自分が表現しようとした時、
相手そのものを攻撃して壊してしまうような感覚を感じていないでしょうか。
それは幼少期に親が怒っている姿を目の当たりにした時、親から自分を攻撃され、自分の価値を全て壊されてしまったように感じた過去があったのだと思います。
自分なんて消えてしまいたい。。。
自分は居なくなってしまえばいい。。。
そんな心許ない怖さに、「怒り」という感情に対して為す術を失い、ただ飲み込まれ巻き込まれることしかできなかったんです。
それほどまでに怒りの感情を感じることが怖かったんです。
自分の怒りを表現するのが怖かったんです。
怒鳴られたり、
怒りに満ちた目で睨まれたり、
怒りのまま破壊している姿を見たり、
怒りそのものに触れることがたまらなく怖かったんです。
だからこそ、大人のあなたが、子どもの時のあなたの恐怖と怒りを受け止めていかない限り、ずっとずっとこの怒りから逃げ続ける人生は続いてしまいます。
<解決向けて>
幼少期にあなたが感じた両親への
愛情と恐怖
イヤさと怒りのガマン
その本当の気持ちを表現することが大切なんです。
それは、両親へと怒りをぶつけるということではないんです。
安全に、安心して
怖さと怒りを表現できる場が必要なのだということなんです。
なぜ、「怒りを表現すると全てが壊れる」と自分に言い聞かせてまで、自分の怒りを止めてきたのだと思いますか???
わたしが怒ったところで、何も変わらない。。。
現実は何も変わらない。。。
自分にはどうしようもできない。。。
そんな虚しさや絶望を感じたくなかったんです。
怒る自分は何もできない存在で、
怒りを持つ自分は無意味。
そうであれば、
あなたは怒りを感じることを何としても避けなければ生きられなかったんです。
わたしは本当は怖かった。
わたしは本当は怒っていた。
止めずに、その時の気持ちを全身で感じて表現することが必要なんです。
この感情を抑え込んだまま、怒りの感情から逃れたまま自分らしく生きようとしても、どこかで歪みが出てしまいます。
逃げるが勝ち、と両親との関係を無駄や愚かな争いと決めて逃げて避けていると、自分の人生という本当に大切なものを逃して生きていくことになります。
まさに自分の人生から逃げながらも、逃した魚は大きいんです。
あなたが、
怖さや怒りを感じないように避けて生きる人生から、
怖さや怒りを感じた時に受け入れて自分で対応できる人生へと
自分で変えていこうと決意できるかどうかなのではないかと思います。
その決意を自分ひとりだけで続けることこそ難しいものはありません。
あなたのその決意を応援するために心理セラピーはあるんですよ。