福岡の心理セラピスト(リトリーブサイコセラピー)の前田ひとみです。
先日、話の中で犬派か猫派か、という話になりました。
それぞれの派の主張もしっかりしていて、もう自分が満足できればどちらでも良いのだ!という結論ではない結論に至りました。
犬派も猫派も、自分の愛し方や愛され方がくっきり出ているんだなーと思いました。
犬派はいつでも犬に構いたいし、猫派は自分の好きな時に構いたい。
犬派は猫の気ままさが不安になるし、猫派は犬の従順さが重く感じる。
人は、自分の思うように愛したいし、思うように愛されたいんだなあーとふむふむ納得しながら聞いておりました。
しかしながら。。。です。
いつも自分の思うように愛し愛されることはなかなか難しいですよね。
特に、愛する人に愛されたいと思う時ほど頑張ってしまうものですよね。
ただ、これが全ての人が対象だとすると大変です。
人から愛されたくてたまらない。
人から嫌われないように必死に努力する。
大切な人から大切にされたい。
粗末に扱われないように懸命に振る舞う。
それにも関わらず、
人から嫌われてしまう。。。
人からぞんざいに扱われてしまう。。。
愛されない。。。
大切にされない。。。
そうならないように、そんなことが起こらないように、自分ではすごく気をつけているのに、気がつけば自分が傷つくような結果になってしまう。。。
さて、どうしてこのようなことが起こってしまうのでしょうか???
これ、実は。。。
自分から嫌われようとしているんです。
え???
そんなことはしていない???
そうですよね。
そう思いますよね。
愛されたいのに嫌われる。
大切にされたいのにぞんざいにされる。
楽しく関わりたいのに怒らせてしまう。
今日はそんな心理、
「愛されたいのに嫌われてしまう。。。」というテーマで書いていきます。
先ほども書きましたが、どうして愛されたいのに自分から嫌われるようなことをしてしまうと思いますか???
これって、幼少期のある思いと非常に強く結びついているんです。
その思いというのが。。。
<本当の問題は何か?>
ここに潜んでいるのは、脱愛着の問題です。
そもそも、愛情というものを諦めている状態の脱愛着。
温かいぬくもりという感覚がよく分かりません。
人との愛情での交流、
人との間で育む安心感、
人との絆を信じる感覚、
そういった人と繋がりたいという欲求を切り、無くすことで世界に順応してきたんです。
人は安心しないと生きていけない。
そう感じながらも、
安心を求めたら自分は死んでしまう。
と思っているんです。
幸せになりたいと強く願いながら、幸せになって満たされてしまうと自分の空っぽさや虚しさに気がついてしまう。。。
なので人と関わりたいと感じながらも、関わりを求めてはいけないので避けて生きることを選んでいるんです。
でも、本当に関わりがもらえないと子どもは生きていけなくなります。
自分の存在を完全に無視された状態で、子どもは命を繋ぐことはできないからです。
完全に無視されるくらいなら、
否定
罵倒
怒り
そういったイヤな感情でもいいから、相手から引き出そうとします。
イヤな感情こそが、相手と繋がるための唯一の方法になるんです。
イヤな感情で繋がることこそが、自分にとって関わりという愛情を感じられる。
だから繋がりたい相手にこそ、自分から
否定
罵倒
怒り
などのイヤな感情を相手にもらいに行くんです。
わざわざ、
自分から相手に嫌われに行くんです。
<このままだとどうなるか>
わざわざ自分から相手に嫌われるようなことを言ったり、したりするのですから、それは相手は嫌がったり、怒ったり、否定的な反応をしたりします。
相手から否定的な反応や、拒否、拒絶か返ってきたらそこで止めることができるのが大人の対応です。
しかし、
相手を傷つけること
相手から嫌われること
相手を怒らせること
相手から否定されること
が人との関わりや繋がりになっていたら、これらの反応は自分にとって大切な関わりや繋がりになってしまうんです。
無視されるくらいなら、否定的な関わりでも欲しいんです。
だから相手を
嫌がらせることや
怒らせることや
困らせることを
止められないんです。
そうするとどうでしょうか???
自分としては大切な関わりや繋がりだとしても、相手からすればただの嫌がらせです。
嫌がらせをずっとされていたら、当然ながら相手は離れていきます。
自分の周りからは人が居なくなってしまいます。
結局、待っているのは孤独なんです。
<解決に向けて>
嫌われてでもいいから、相手と繋がりたい。
無視されるくらいなら、嫌われてもいい。
そこには自分は見てもらえなかったという大きな傷があります。
あなたはそれほどまでに人との関わりや繋がりが欲しかったんです。
あなたは本当は人を求めていたんです。
だからこそ、嫌われてでもいいから
関わりを求めたんです。
繋りを求めたんです。
確かにそれはとても悲しいことだったと思います。
とても傷ついたと思います。
しかしながら、です。
あなたは、この関わり方をずっとこれからも続けたいでしょうか???
本当は、あなたには安心して人と関わり、繋がる力はもうあるんです。
そのチカラを自分がどうしたいか、ですよね。
そこを丁寧に見ていくことで、この問題は解決へと向かっていきますよ。