福岡の心理セラピスト(リトリーブサイコセラピー)の前田ひとみです。
幼稚園では、子どもたちは仲良くもしますが、ケンカもします。
ケンカの前に止める先生もいますが、わたしは割と黙って見ている派です(笑)
いよいよ手が出そうになったり、一方的になりすぎたり、客観的に見て言いがかりのようなことを言っている時は間に入ります。
他の子が使っていたおもちゃを後から来て自分が先に使っていた!と怒り出したり、他の子が持っていた宝物を意味もなく遠くに投げ捨てたり、みんなで砂場で大事に作っていた山をいきなり壊したり。。。
そんな明らかに理不尽な場合は、こちらもすぐに中に入ります。
手が出たり、一方的な時というのは分かりやすいんですが、客観的に見て言いがかりのように見える時というのは、どちらの子どももなかなか納得がいかないことが多く、解決まで時間がかかります。
子どもに限らず、言いがかりのようなことを理不尽に相手に言う時、本当の思いを普段から我慢していたり、抑えていることがあります。
自分の本当の思いを抑えることを抑圧と言います。
この抑圧は、自分が意識せずにやっていることがほとんどです。
抑えることで、周りの人達といい関係が築けたり、いい人でいれたり、その場で仲間に入れてもらえたりするからです。
そうやって周りに適応することで、アナタは安心を感じられます。
けれど自分の本当の気持ちを抑圧し続けると、いつもアナタは不満を抱えますよね。
今日はそんないつも自分を抑えて周りに適応する心理、
「抑圧の抑圧。」
というテーマで書いていきます。
<本当の問題は何か>
アナタが自分を抑えてしまう時、アナタは不安と恐怖を抱えています。
嫌われてしまう。。。
見捨てられてしまう。。。
ひとりぼっちになってしまう。。。
だから、どんどん相手に迎合していきます。
自分という意思や感情や欲求を出すと、恐ろしいことになってしまう。
だから自分の本音は隠しておかないといけなくなります。
そうして、
怒り
恨み
悲しみ
反抗心
嫌悪感
を溜めていきます。
その自分の抱えているネガティブな感情を感じてしまい、意識してしまうと、相手に合わせられなくなってしまいます。
自分で自分の本音を否定し、押さえつけておかないと生きられない。
ここのあるのは深い自己否定です。
<このままだとどうなるか>
相手に受け入れてもらうために生きるので、いつも不満が溜まっていきます。
その不満が爆発してしまわないように、自分の心の中の怒りと恨みを隠し続けないといけません。
自分の本音や欲求を抑え続けるのだから、相手に対する怒りや恨みが溜まっていくのは当然です。
その自分を許せないので、また自分の怒りや恨みを抑えつけていきます。
なので相手との関係は、
相手の期待に応えながら相手に受け入れてもらいながらも、
一方で
相手に嫌悪感を抱きながら相手を傷つけようとします。
受け入れてもらうために自分を失くしながら、その相手に対する怒りが止まらないという相反する自分の分からない感情に不安と恐怖でいっぱいになります。
訳もなく沸き起こる不安と恐怖に振り回されることになってしまいます。
<解決に向けて>
自分の一部分を否定して、そんな自分を認めず抑圧することはアナタの不安と恐怖をより強くしていきます。
抑圧に抑圧を重ねることは、
相手への依存心でアナタがアナタ自身を失うことになります。
相手への攻撃性でアナタが相手の存在を失うことになります。
自分を守るために身につけてきた抑圧が、アナタ自身をどんどん苦しめていくんです。
自分の本当の気持ちに気がつくことは、決していいことばかりではありません。
アナタの不安と恐怖を、1番受け入れられいないのは、誰だと思いますか?