グリーフセラピーの特徴
セラピーでご提供しているグリーフセラピーとは、大事な存在を失った人に対して、心のケアや回復を支援するセラピーです。
喪失体験や心が傷ついた人が回復する為に必要なこと
わたしが心理セラピーで大事にしていることは、クライアントさんがご自身で腑におちて納得して頂くという点です。
そのためにカウンセリングにおいては
クライアントさんの心の痛みや感情に共感すること
そして
クライアントさん自身が自分自身の気持ちを受け止め
自分自身に共感できることを一番大切にしています。
人の心の発達段階
人は愛着対象の大人に対して、委ねる・取り込む・放出するという過程で心を育てていきます。これは、赤ちゃんが愛着対象の大人に対して
委ねる
取り込む
放出する
という過程で心を育てていくように
傷ついた人も、世界や相手や自分に対してこの過程をひとつひとつ体感して行くことで、心を回復して成長させていく過程が必要だからです。
自分の心を無条件に委ね、それを受け止めてもらうこと。
そこで生まれた愛着や安心や信頼を、自分の中に取り込んでいくこと。
その土台の感覚を基盤に、自分の気持ちを育て、感じ、そのたまっているものを外へと出して行くこと。
そうすることで自分の過去と事実を受け入れることができるようになり、この事実が自分に起こっていたことなのだと実感することができます。
グリーフセラピーが
あなたのために出来ること
この心の回復の過程には必ず誰かのチカラが必要です。
人は誰かに大事にされることで、自分以外の人のことを想うという気持ちを知ることができます。
わたしは7年間のカウンセラーとしての活動の中で
沢山のクライアントさんと関わり、
また幼稚園教諭・保育士として20年以上子どもたちの成長を見守ってきた経験から、
人が心を育てていく過程は傷ついた人が心を回復させていく過程と非常に似ていると考えています。
傷ついた心は一人の力では回復できません。
喪失体験とは大事な人を失う、大切な存在をなくすという事だけを指すように思われるかもしれませんが、私が考える喪失体験とは、自分が大事にしてきた仕事や経験を失うことも人の心にとって大きな傷となる喪失体験と捉えています。
大切なものが壊れる体験は、アイデンティティクライシスとも言われ、自分の世界の崩壊、自分の価値観の崩壊、信じていた信念の崩壊の体験でもあります。
この内側の世界の崩壊こそわたしの考える喪失体験です。
そしてこの喪失体験を乗り越える為に必要なのが人の力、つまり支えてくれる外からの力なのです。
ですが、この外からの力は誰でもいいというわけではありません。
どんな気持ちがあったとしても、
否定せずにその気持ちを受け止めてもらえる相手であること
安心して自分の気持ちや思いを表現できる相手であること
が喪失体験を乗り越える時には大事になります。
この受容してもらえる相手が、身内や近しい人であれば理想ではありますが、現実的には近しい相手や身内であるからこそ、お互いの感情がまじりあい受容しあうことが難しくなるという事もグリーフの場面ではよくあることです。
特に、大切な人を失った喪失体験などの場合は、家族それぞれに抱える傷があり、そのお互いの心の傷に向き合うことで精一杯になりお互いに余裕がない状態になることも多いものです。
むしろ、家族の中だけや身内の中だけでこの喪失のトラウマと向き合おうとすることが心の傷をより深める事もあります。
だからこそ、喪失体験など人に話せない悩みほど、利害関係がない安心して話せる相手として、プロのカウンセラーに相談するのがいいと言われるのです。
そしてこのカウンセラーとの間で心の傷の回復させる過程そのものが、子どもの心の回復過程でお話した
委ねる
取り込む
放出する
との同じ過程であるとわたしは考えています。
だからこそ、この大人になってからの喪失体験を癒すことは、幼少期からの心の愛着の傷を癒す事になり本当の意味での自己受容を育てていくことになるのです。
この自己受容こそが自己信頼の種となり
人を信じる力と世界を信じる力を育てていく為の心のレジリエンス(心の回復力)となり、自分の中に希望のカケラを持ちながら人生を信じて生きられる力となります。
人生すべてが幸せだけになることは難しいものですが
だからこそ、この心の中に希望のカケラがあることが
自分の人生を生きる勇気になるとわたしは思っています。
あなたがその希望のカケラを作っていけるように、精一杯サポートさせていただきたいと思っています。
誠意を込めて精一杯させて頂きますのでいつでも安心してご相談くださいね。