心が傷ついているあなたへ。

喪失体験を経験して、心に大きな傷を抱えているという方はとても多いと思います。

そしてその傷が、あなたに新たな心の傷を作ってしまうということが起こっていることがあります。

傷を抱えたあなたに起こっていること。

大事な存在を失ったことで起こる反応は様々です。

その存在が自分にとって大きければ大きいほどに、失ったことによる傷はとても深いものになります。

無気力になったり、攻撃的になったり、孤独感に苛まれたり、依存的になったり、妄信的になったり、不信感を強く持ったり、など言葉だけでは言い表せないほどに多くの反応が起こります。

そしてこの反応が起こった時こそ、わたし達の心を根底から大きく深く強く揺さぶられるとてもつらく苦しい時間となっているのではないでしょうか。

それはまさに、奈落の底に落ちて行くような、足元から全てが崩れ落ちていくような、自分が自分として立っていられない危機的な状態だと恐怖感を感じることもあると思います。

喪失経験をしてその体験そのものがつらいことに加えて、もうその存在が自分の側に居ない不安が心を支配していくことで、あなたは自分に起こった出来事の大きさや傷の深さを思い知ることが何より耐えられないからこそ、人は自分にこのような反応が起こらないように、傷をそっとしておく、傷に触れないようにしておくという対応をしがちになります。

けれど、傷は自身で認識し受け入れることで、共に在ることができるようになるとわたしは思っています。

傷に触れないことで、心を落ち着けておくことは期間限定であれば可能だと思います。

それでもわたし達に起こる反応というものは、心でも起こりますが、身体でも起こっています。

なので、心の反応が起こらないように心を揺らさずに過ごしていても、身体で反応が起こるようになっていきます。

喪失感は心だけでなく身体でも感じている。

愛しい存在を失った時、わたし達は心だけでなく身体でも喪失感を感じています。

自分の身体の半分がもぎ取られてしまったみたいだ、というお話も伺いますが、まさにこれは愛した記憶を、愛された記憶を、身体が覚えているからだと思います。

心が求めている存在を失うことで、身体が感じている安心も失います。

世界を信じるチカラを失うことで、自分を信じるチカラをも失います。

他人も自分も信じられないことで、愛情や安心感や信頼感を失います。

わたし達は心だけでなく身体でも感じているので、ひとつを失ったことで今まで取れていたバランスが大きく崩れた時には、もうひとつに大きな負担を課すことがあります。

そして今までは愛しさとして感じられていた愛情が、自分に対してつらく苦しい感情に感じられるようになってしまいます。

愛情や安心感や信頼感は、愛しく温かくしっかりした身体の感覚で感じられるだけでなく、失った時にはかなしく冷たく崩れた感覚としてあなたの身体の奥底から沸いて突き上げてくるような感覚としてあなたへと伝えてくることがあるからです。

それは時として、あなたの身体にに激しい衝動を伝え、あなたを揺さぶることもあると思います。

だからこそ、傷に触れることが怖くなって蓋をしたくなるのは当然だと思います。

けれど、傷に触れないことが傷を癒すことにはならないことを、わたし達は知っています。

あなたが言葉で、心で、何も言えない時には、あなたの身体が全身で受け止めています。

そしてその結果、身体の不調として表現されることがあります。

なので喪失体験での心の傷をそのままに触れないでおくことは、あなた自身を否定され、拒否され続けていることと同じだとわたしは思っています。

あなたが傷ついた時、それはあなた自身も失われている可能性があります。

手を伸ばす勇気が必要な時。

あなたが今、喪失体験で大事な存在を失い、その傷ついた心が続くことであなた自身までも失われてしまっているのなら、どうかひとりにならないでください。

あなたがあなたをひとりにしないでほしい、と思います。

そのためにもう一度、手を伸ばす勇気が必要な時です。

今までに何度もその勇気を持ったのに、その勇気が届かなかった経験によって心の傷を増やしてきたこともあるかもしれません。

それでも、人との関係性で起こった傷つきは、やはり人との関係性で再生していくものだと思います。

そしてその共に在る相手も選ぶことが大切だと思います。

人を信じるチカラを再生するには、あなたを否定してくる人とではなく、あなたのそのままを受け入れ共感してくれる人と繋がり直すことが大切です。

自分を信じるチカラを再生するには、自己否定する自分をどうにかするのではなく、あなたを否定する自分をあなたが受け入れ、あなたが自分と繋がり直すことが大切です。

あなたの心がまだ傷ついたままであるなら、グリーフケアで人や自分との関係性の繋がり直しに、その手を伸ばし、傷に触れる勇気を持ってほしいとわたしは思います。

どうぞ安心してご相談くださいね。