サウナで体験するサウナ室での暑い状態と冷水に浸かる寒い状態は、わたし達の身体にとって、まさしく正反対の状態です。
暑くてたまらない時は人は涼しさを求めますし、反対に寒くてたまらない時には暖かさを求めますよね。
暑さも寒さも、そのどちらの状態もそれがずっと続くと極限の状態となりますよね。
サウナでのそれぞれの状態は、ある意味で自分自身を極限状態へと追い込みます。
その極限状態で取るそれぞれの行動は、グリーフの状態の時にも必要不可欠な行動だとわたしは思いました。
人に話すこと。
喪失体験をすると、まるで心が凍えてしまいそうな状態を経験したという方も多いと思います。
気持ちが固まってしまったり、まさに身体が冷えきったり、寒々しさを感じる時に暖をとりたくなるのは当然の気持ちだと思います。
固まったり冷えきっている身体は、血管が膨張することにより血流が良くなり、それが熱へと変わっていきますよね。
これを心に対して行うには、自分の気持ちや想いを人に対して話すということが大切だと思います。
心が固まったり、冷えきった気持ちの状態が続いているなら、あなたは今、心の極限状態にあるのかもしれません。
心が冷えきる極限状態にある時には、人に話をすることであなた自身の心を動かして熱くすることが必要だからです。

もちろん、それが難しい状態になるからこそ心が閉じてしまい人に話をする気持ちなど起こらないかもしれません。
その時に無理をして誰かに話をしなければいけないことはもちろんありません。
あなたが必要でないと思うその気持ちを優先してあげてほしいと思います。
ただ、あなた自身が必要と思いながらもできないという場合は、それはグリーフの反応というよりも、過去からの心の反応であることが多いとわたしは思います。
自分と話すこと。
誰かと自分の話をすると、人との交流のぬくもりや高揚感、繋がりや絆を感じる温かさなどが生まれます。
ただこの誰かに自分の話をずっと聴いてもらう状態も、サウナでいうところのサウナ室にずっと居るようなものです。
そうすると熱が身体にこもり息苦しくなったり、水分が足りなくなって脱水状態になってしまいます。
自分の想いを誰かに分かってもらうことに心が向き、誰かに自分を聴いてもらうことでしかあなたが自分の存在を確認できなくなっている状態にあるのなら、これもまたあなたは心の極限状態にあるのかもしれません。
取り入れたものは適切に外へと出すことが人間には不可欠です。
これを心に対して行うには、自分の気持ちや想いを自分に対して話すということが大切だと思います。
心に自分の想いという熱がこもった状態のままであるなら、自分と話をすることであなた自身の心を静かにして冷ますことが必要だからです。

人に話をした後に起こりやすいことのひとつが、人に話したことで心が少し落ち着き、誰かに話すことでしか自分の気持ちを認識できなくなる状態です。
誰かと話すことで自分の気持ちを確認できることは心の安定となりますが、誰かと話すことでしかその安定が感じられないという場合は、それもグリーフの反応というよりは、過去からのあなたの思い込みが関係していることが多いと思います。
過去からの心の反応と思い込み。
あなたが今、自分には必要だと思いながらも誰かに話をすることに抵抗を感じたり、誰かに話を聴いてもらわなければ心の安定が保てない状態というような心の極限状態にあるのなら、サウナ室にずっと居るままなのか、冷水にずっと浸かったままなのかもしれません。
そのサウナ室や冷水は、ある一定時間であればあなたにとって必要な時間となっても、ずっと居続けてしまうと反対にあなたにとっての害ともなります。
それにも関わらず、そこから出ることに対して怖さや不安を感じるのであれば、それはあなたの過去からの心のクセや思い込みというような心の反応が大きく影響しています。
その場合、グリーフの傷だけに目を向けているとあなたはより苦しい想いを抱えてしまいます。
だからこそ、
誰かと共にあなた自身をじっくりと語り、見つめること。
あなたがあなたと共に自分を理解し、受け入れていくこと。
という両翼が大切だとわたしは思います。
グリーフの傷と共に、過去からの心の反応や思い込みをあなた自身が知ることは、今の傷と過去の傷とを両方抱えることです。
それは余計につらいことのように感じるかもしれませんが、どちらか一方だけを抱えていると、一方の状態ばかりが強くなり、反対に苦しくなってしまいます。
どちらも一度通過し、そして一旦どちらからも離れる。
それが整うということなのかもしれないとわたしは思います。
あなたが自分の過去と今を抱えながらこれからに目を向けていく日のために、どうぞグリーフケアをご利用いただけるようお待ちしております。
安心してご相談くださいね。

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