生きる意味を失ったあなたへ。

喪失体験をすると、自分という人間が何のためにここに存在しているのか、自分がここに居ることの価値も、分からなくなってしまったと感じる方は多くおられます。

大事な存在を失った喪失感から、自分の生きる意味を失ってしまい、誰も自分のことを分かってくれない、と孤独感や断絶感に苦しむことも増えます。

けれど、自分のことを分かってほしいと思いながらも、全てを理解してくれようとする人が例え現れたとしても、あなたに自分の何が分かるというのか、また裏切られて傷つきたくない、という想いから、信じることができないという矛盾を抱えるのも喪失体験で心に深く傷を抱えているからでもあります。

孤独と断絶の世界。

大事な存在を失ったことで、自分の生きる意味までも失ってしまう。

それは、失ったと同時に自分の人生も終わりたかった。という失望を抱えながら、なぜ自分だけが人生が続いているのか。という葛藤も同時に抱えるからでもあります。

このように心に対立を抱えるのは、グリーフの状態では当たり前のことではありますが、その深さはあなたが今までの人生の中で経験してきた傷や葛藤の深さに比例するとわたしは思っています。

その心の状態で、自分の存在意義や存在価値を感じることができるのはとても難しいことです。

だからこそ自分を見失ってしまうのですが、自分の存在価値を見失っているほどに、第三者から自分を分かってもらうことで見出そうとすることがあります。

誰しも自分を分かってもらったり、理解してもらうのは嬉しいものですが、それが過度になりすぎて、認められる自分になるために相手に合わせすぎたり、人の顔色を伺っていい人をして周りからの評価にばかり目が向くのは、認められない自分に価値なんてないんだ、という自己否定があるのかもしれません。

誰かから認められていないと、認めてもらえる自分で居ないと、自分という存在に安心が持てない心の状態です。

それほど認めてほしい相手が過去に居て、その相手からの否定や拒絶された経験が、過去にあったのだと思います。

自分のことを

分かってほしい。

認めてほしい。

受け入れてほしい。

必要としとほしい。

愛してほしい。

このような自分を認めてほしいと求める承認欲求は、人間の持つ当たり前の欲求です。

子どもであれば、当然のように養育者に求める欲求でもあります。

その当たり前の欲求が、

あっちに行ってて!

そんなこともできないの?

どうしてこれが分からないの?

それくらい悲しくなんかない!

という

拒否や

拒絶や

無視や

否定や

非難や

意地悪として

返ってくることが繰り返されると、欲しい反応がずっと得られないので、心が不安定なままになってしまいます。

なので自分の心の中で相手や相手の反応を自分の力で制御して、心を落ち着けようとするんです。

事実では拒否や拒絶であっても、自分の中では「自分の言い方が悪かったからそのような対応をされたんだ。」

実際には無視や否定であっても、自分の中では「今はタイミングが良くなかったからだ。」

本当は避難や意地悪であっても、自分の中では「本心では大切に思ってくれているに違いない。」

と相手の言動や態度を、自分の中で自分の思ように意味づけを変えてしまうことで、心の安定を図るようになります。

この心のコントロールが、物事や相手に対する支配欲求となっていきます。

喪失体験後に、あなたの心の矛盾がずっと続いているのなら、それはもしかすると過去からのこの承認欲求と支配欲求が今でもあなたの心の傷となっているからかもしれません。

この満たされることのない承認欲求と支配欲求が、あなた自身への信頼感を低くしてしまいあなたの人間関係に大きく影響します。

承認欲求と支配欲求の影響。

承認欲求と支配欲求が引き起こす孤独感と断絶感。

これは、喪失体験を経験する以前からあなたが抱えていた心の傷である可能性があります。

自分が認めてもらうこと。

自分が頼ってもらうこと。

これは一見すると真逆の状態のように感じますが、ここに心の傷が強く影響してしまうと、

誰かに認めてもらうことで自分の存在を成り立たすことができる。

誰かに頼られることで自分が存在することをゆるすことができる。

という承認欲求と支配欲が入り混じった状態になります。

自分のことを認めてもらうために、相手から必要とされる自分になります。

自分を必要としてもらうために、相手から認めてもらえる自分になります。

相手に自分を認めてもらうことだけが承認欲求ではないんです。

相手の評価を自分へと委ねてもらうことも相手への承認欲求となります。

相手を自分の思い通りにすることだけが支配欲ではないんです。

相手を自分無しでは生きていけないようにすることも相手への支配となります。

このように、あなたに

自己否定しながら親に認めてもらえることが人生の軸になっていた。

親を否定しながら親に自分を認めさせることが人生の軸になっていた。

という過去があるのなら、

誰かから自分のことを認めてもらわないと、誰かを自分の力で認めさせることができないと、自分が生きることをゆるされない。という心理状態が今でも続いていることになります。

誰かに認めてもらうことでしか、誰かを認めさせることでしか、自分という存在価値や存在意義を感じることができない状態になってしまいます。

この関係性がもしも、あなたが失ってしまった大事な存在との間で繰り広げられていたり、繰り広げられることへのストッパーになっていたとするのなら、ましてや、その存在があなたにとっての唯一の理解者であったと感じているなら、あなたは過去の承認欲求と支配欲の関係性を、失った今でも続けてしまっている可能性があります。

そしてそれは、

自己否定することで凍結させたアナタの過去の欲求の傷を今でも避け続けていることで起こります。

それはそうですよね。

傷が深いからこそ今でも傷ついているし、痛みが強いからこそ傷をもう見たくもない気持ちにもなります。

痛いからどうにかしたいけれど、痛いから触れられない。

それが今の矛盾する相反する気持ちにも繋がって、孤独感と断絶感を深めていきます。

過去の傷と今の傷。

避けることは、痛みの一時凌ぎにはなりますが、避け続けるとあなたの過去の欲求は抑えつけられたまま、承認欲求と支配欲を心に同時に存在させながら気持ちを対立させ、心の混乱状態も続きます。

自己否定で自分の価値をもらうのも苦しい。

でも

自分を偽らないとそのままの自分を拒絶されるのが怖い。

これは喪失体験でグリーフの状態にある人が抱えるには、あまりにも大きすぎる世界との孤独と断絶です。

避けてきた自分を責める必要はありません。

そうやって、今ままで必死に自分を守ってきたのだと思います。

大事な存在を失ったことで、今までの心の守り方ではもう抑えきれなくなったのだと思います。

喪失体験の喪失感や痛みに加え、承認欲求と支配欲に混乱すると、別のことに気持ちを向けたり、自分を奮い立たせたり、思い出さないようにしたり、今の自分を嘆いたり、感情を無にしたり、避けることへと意識が向かいやすくなります。

心の限界が近い時に避け続けてしまうと、どれだけ心を癒そうとしてもその癒しも心からシャットアウトされてしまいます。

傷を避け続けないといけないのは、過去の心の傷をひとりで受け止め、ひとりで受け入れないと先に進めないと思っているからだと思います。

深く傷ついているほど、自分自身という内側からと、自分じゃない誰かという外側からとの支えが必要になってきます。

心の傷は、癒すだけでも、痛いだけでも、つらさを増していくからです。

グリーフケアでは、今の心の傷と共に、過去の心の傷も見ていきます。

今のあなたに必要な痛みを和らげながら、痛みの中心に触れることをあなたと共にするのがグリーフケアです。

あなたの人を求める気持ちを諦める前に、自分の自分の気持ちへの共感誰かの自分の気持ちへの共感とをグリーフケアで感じ、ぜひ自分への信頼を紡ぎ直していきましょうね。

あなたが自分の価値を、自分で見つけていけるように。

グリーフケアがあなたと共に在ります。

どうぞ安心してご相談くださいね。