罪悪感に押し潰されそうなあなたへ。

喪失体験をすると、自分の罪悪感の存在に苦しい思いをすることが増える方は多いです。

罪悪感はなければいいというものではないのですが、何かを考えたり、何かをしたりするたびにこの罪悪感が起こってくると、ただでさえ失った苦しみに加えて、自分を追い詰められてしまうような苦しさを感じてしまいます。

生きていくために必要な罪悪感とは。

例えば、いつもと同じ生活だと息が詰まってしまいそうになるけど、かと言って人からの誘いも出かけるのが億劫になって行きたい気持ちにならない。

行こうとすると、「本当に行ってもいいのだろうか」「行ったら疲れてしまって何もできなくなるのではないか」「自分が行ってはいけないのかもしれない」というような罪悪感が自分の中からどんどん出てきて、行きたいという気持ちが薄れていってしまう。

もちろん、行きたい気持ちもあるけれどそれ以上に自分の中に心の影のようなものがあって、その影が広がっていって自分を閉じ込めている感じがして結局はいつもと同じ生活を続けてしまっている。

このように、喪失体験をした後に人からの誘いを憂鬱に感じたり、やろうとしても結局はやめたり、行動してみても苦しくなったり、というように、まるで罪悪感が自分が動くことを自ら止めようとしているようにも思えるような何とも矛盾した状態になることは実はよく起こることだと思います。

自分だけが楽しみを見つけて生きようとすることへのあの人への罪悪感があるから、自分が行動することを止めてしまっているのかもしれないと言われる方もいます。

それもその通りだと思います。でも、それだけでもないように思います。

あの人に申し訳ない。

自分ばかりが幸せにはなれない。

自分が許せない。

そのような思いから、あえて自分自身の行動を縛りつけておくことで自分が生きていくことを許されるような感じがするのは、あまりにも大事な存在を失ってしまった人が、今をどうにか生きていくために必要な罪悪感ではないかと思います。

罪悪感は気持ちのいいものではないし、不快なものでもあります。

罪悪感さえなければ生きづらさも少しは減るだろうにと、嫌気がさすこともあるかもしれません。

それでもこの罪悪感が存在するからこそ、あなたが限界まで動いてしまうことや、あなたが全てを投げ出してしまうことや、あなたが体調を崩してしまうことを止めてくれているとするなら、この罪悪感は今のあなたにとって必要な罪悪感であり、この罪悪感があるからこそ今のあなたは生きることができているとも言えるほど大切なものなのだと思います。

だからこそ、罪悪感が消えてしまうことがあなたにとってラクになれることなのかと言うと、そうとは言いきれないのではないかと思うのです。

過去の執着心。

もしもあなたが今を生きるための罪悪感を持っている自分に嫌悪感を感じるなら、自分自身へと聞いてみてほしいことがあります。

その罪悪感の中に、あなたの過去の執着心が入っていないか?ということです。

これは誤解しないでほしいと思うのですが、執着というとすぐに手放さなければいけないもののように感じる方もおられるかもしれませんが、あなたにある想いや気持ちは、全てが大切なあなた自身です。

執着心は無理に手放したり、すぐに捨てようとする必要はないとわたしは思っています。

それは、あなたのその執着の気持ちが、相手を想う気持ちや、相手自身や相手との思い出と繋がってしまうと、手放すことそのものが非常に怖くもなるだろうと思うからです。

まずは、自分の抱える罪悪感の中にどのような執着心があるのか、です。

そしてその執着心は今の叶わない想いだけで存在しているのではなく、あなたの過去に叶わなかった想いが今もあなたの中に残っていることで存在している場合もあります。

この過去の執着心が、喪失体験をきっかけにしてあなたの中に罪悪感として現れているのかもしれません。

そして自分の過去からの執着心に気がついたとしても、すぐに手放そうとするのではなく、それも大切な自分の想いだと受けとめてあげてほしいと思います。

執着心を持っている自分が悪いからすぐに捨て去ってしまうのではなく、執着心の一部はあなたの深い愛情でもあるので、あなた自身がその想いそのものを「これは自分の中にあるのもだ」と認めることがとても大切だとわたしは思います。  

この罪悪感や執着心を持つ自分を自分が受け入れていくことが、自己受容となります。

先程も言いましたが、自分の執着心に気がつくと、それは良くないものだと自分の中からすぐに追い出してしまいたくなります。

なので受けとめてあげた後に、自分の執着心について自分に伝えてあげてください。

わたしが手放すのは、あの人への想いや、大事なあの人自身や、あの人との思い出ではないということを。

手放したくないほど叶わなかった過去の大切な想いだからこそ、罪悪感に形を変えてあなたの心の中に残そうとしているのかもしれません。

過去の思い込みの崩壊が必要な時。

過去の執着心が罪悪感になっている場合、

人生とはこうあらねばならない。

自分はこう生きないといけない。

そのような過去の自分の思い込みに執着しているということが多くあります。

あなたの想いが満たされないまま止まっているのは、この過去の思い込みにあなたの心が今も生きているからかもしれません。

止まっているままだからこそ、あなたがその流れを作ってあげることが必要なのだとわたしは思います。

止まったままの満たされない想いを流していく場を作っていくためには、あなたが自分の過去から持ったままの思い込みからの脱却していくことが必要になると思います。

そのあなたの過去の思い込みの崩壊が必要な時だと思うんです。

まさにあなたの罪悪感は、あなたに過去の思い込みの存在が今でも心の中に存在していることを知らせてくれています。

喪失体験では、このつらい出来事をきっかけに過去の満たされていないままの思い込みが顔を出してくるということがよく起こります。

失ったものを失ったままにしておくと、また新たな思い込みがあなたの心に根付いてしまいます。

グリーフケアは、あなたの失ったものを

もう壊れてしまったもの。

今、諦めないといけないもの。

これから手放さないといけないもの。

それだけの事として終わらせてしまうことを望んでいないとわたしは思っています。

グリーフケアは、あなたの終わったものを

あなたの心の中に新たなカタチで甦らせていき、人生を再生させていくものだとわたしは思っています。

あなたの罪悪感の中に過去からの思い込みが入っているのなら、今をどうにか生きていくための罪悪感と過去からの思い込みとを誰かと共に分けていくことがあなたの過去からの再生でもあります。

喪失体験をきっかけに、あなたが自分の過去の思い込みの存在に気がついたなら。

その思い込みの意味を、グリーフケアで共に探してみませんか。

どうぞ安心してご相談くださいね。